tori kudo

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◎2018.6

トラックの牛たちは雨を飲んだ

底がないので打ち付けられない
壁がないので映し出せない
固形じゃないので咀嚼できない
屋根がないのでいつもここが底になる
スクリーンがないので悶々を入れる
味わえないままバイキングをミキサーにかける果て

雨舐める荷台のまなこ
らの黒き

クワンジュ1980
実際にプリパが唄われているのを聞いた

あの頃の韓国はGSプログレ時代だから右端のつびーみたいな相好の奴の恰好と髪と靴は正しい。運転手の開襟とズボンのラッパっぽい膨らみも正しい。二人とも死ぬんだよね。。その頃NYに居たけどニュースは伝わってきた。真ん中の二人のお陰だったんだね。
俺もあのトラックの荷台に乗れる、と大造が言った時みんな引きつつもへえーと感心したんだけど、あのつびーみたいな奴はそういう躊躇も一切なくて分からないまま歌謡の日常とトラックの荷台が当たり前にするりと繋がっていて、そういう意味で重要な役どころだった。

6.9-10

@abierto

“homenaje a, federico121”

87歳の黒田さんに、最後ばたっと倒れたのはあれは五体投地ですねと水を向けると、その言葉は知らなかった、ただどこかに力が入ってると怪我すんですよね、と
太田さんに택시운전사の話をしたらまだ観てないというのでプリパのシーンを教えたら歌詞を憶えていて歌ってみせてくれた。それから木股さんが古田大介という名前を使っていたのは難波大介と古田大次郎から取ったんだという話をしたら瀬々さんの話になって、ヘブンズ・ストーリーは観ておけと言われた。

カート・ヴォネガットは、金原さんの訳し方によるのだろうが、トランプが喋ってるように聞こえる。但し日本のラノベ野郎の層で、ではない。スタンダップコメディで培われた、絶望を言葉にするアメリカの化学技術としかいいようがない。

少年が来る ハン・ガン

米語というのは、滅びを受け入れさせるための言葉ではないのか。

マヘルシャラル不忍

 

6.14-29

@gifu pand

exhibition “garden clay festival”
.14 piano solo
.29 mshb

今回は「雨漏り」と「ムシェット」の二本立てです

だから黒田のばあさんのab産後のaのみちとbのみちは、「スワン家のほう」と「ゲルマントのほう」てことぢやないか
貴族とブルジョワの道から、CMの後に明日はどっちだ⁈と叫ぶ丹下段平を思い出し、それから山谷の永山則夫研究会で、日本にはサロンさえないんだよね、とぼやくホームレスのじいさんがいたのを思い出した
城から城へ、でも問題系から問題系へ、でもなくただ思い出から思い出へ、死に場所を探してるんじゃない、ただ書く場所を探してるんだろう

加えて、オデュッセイアがユリシーズに、ウルトラQがA-BOUT!になるんであれば、場所の試みはまだあり、それが20世紀の希望というものの正体だったのではないか。

大阪ハ泥ノ上二 寛解スル乎
ジョイスのように全地層に歌わせることによって

ギリシャ・ローマが日々の泡

リンゴの頬っペたにンでは(青森でも)どっちですかと訊ねられ死なうと思つたのほうですよと答える
津軽の丘陵はエーリッヒ・ブラウアーに似ている。対して太平洋岸のホラーは北海道に似て広やかな酔い方を装う。

うそほんとという本はありますか
と七歳の女の子に訊かれた。資料検索をかけて一覧を見せ、この車にも本館にもうそほんとという本はないよ、と伝えると、
うそほんとならなんでもいいんです、その中で何かのうそほんとはありますか
と一覧を覗き込むので、それなら例えば植物のうそほんととか食のうそほんとというのがあるよ、と指し示すと、
植物のうそほんとってなんですか
と訊くので、外来植物のことじゃないかな、と最近よく見るコスモスみたいな橙色のなんとかオオギクを思い浮かべながら答えると、しばらく黙っていたが、
じゃあ食のうそほんとにします、予約できますか先生
と言うので、予約用紙に書いてくれれば再来週の木曜日に持って来るよ、それから僕は先生じゃない、と答えると
すみません失礼しました、ありがとうございます
と言って、ひらがなで記入を済ませ、去って行きかけたがまた戻ってきて、
あのー、さっきの沢山あった中の、にっぼんなんとかうそほんとっていうのも予約したいんですけど
と言い出す。再び検索画面を出すと、たしかにニッボンの格差社会うそほんとという本があった。

彼女が去った後、僕はひらがなでにっぼんうそほんと、と書かれた予約用紙をしばらく眺め、書誌の正式名称を但し書きして予約処理を完了させた。

 

(岩のために声があり)

岩のために声があり
普通の人間に引き寄せて
茶色い階段は続く
短髪は灰色に置かれ
急き立てる天狗は
急行電車の青緑に塗られ
一つ目の傘で雨を除ける
取っ手は太い
雨漏りは雀のように膨らんで
地域のチェーン店の
胸に空く穴
夏至の寒さに
遅れて付いて行く水
急かされる土
学歴のちぐはぐ
バックの継ぎ接ぎ
一回一回基本に忠実に
どんな機会も逃さないように
ブレーキとアクセルを同時に踏んで
地味なことではありますけれど
一人一人に合わせて宍道湖
暮石と碁石を並べ
線量はカラーに
ケーキの飾りを背中に貼るな

地上での生活という妄想
の記述

マドレーヌ
化石の森
見えない実体
の中に自分がいない
ことへの反証
が信仰

造語による最終舞台には
赤い馬黒い馬青い馬
モニターありがとうございました

太田龍が最後に世界政府に抵抗したのは評価できる

 

最後バスの中でショータ君は「お父さん」という口の動きをしました。僕にはそこが良かったです。
あとはフロリダ・プロジェクトとケン・ローチの新作ですね観るなら
ほんとに未来は今なんだとしか言いようがないですね

6.28-7.8

@gallery nabesan

exhibition “cremated bowls”

雨が空から降れば」の「お」魚を釣れば」にさしかかるたびに「いい若い者が赤ちゃん言葉使うなよと思ってしまうでもこれは別役実の劇中歌だからしょうがないのだった

Yuzo Iwata died.