僕は戦車
知識としての爆弾から爆弾としての知識へ
ネクタイを測り綱として地に落とし
胸は甲羅のように膨らんだ
心はロボットのようにゆっくり動き
足につけた装備はキャタピラー
僕は正装して武装したでも
ミス・ラジカルは云った武具は重いとても重いよ
竪琴を弾いてうたうことそれは彼女について預言するということ
うたうことそれはあなたのための預言
戦車の中でまどろんでいた
目覚めぬ見張りの鎧の中は血でいっぱい
血は戦車の内側に流れ込んでいた
この辺り一帯は 廃虚
ペリカンの上に空漠の測り綱
やまあらしの上に荒漠の測り綱
がはりめぐらされる
竪琴を弾いてうたうことそれは彼女について予言するということ
うたうことそれはあなたのための預言
背広を着た戦車
口から出る言葉はミサイル
君に書く手紙はI.C.B.M.
腹時計を買取り収穫を待つ都市の
質流れの魂を請け戻す
キミ?キミはかつては誰かの鉄砲玉
ラジカルミキの手先で玩具、
水の上の娼婦の敵で同志
うたうことそれは道を選ぶということ
竪琴を弾いてうたうことそれは命の道か死の道かを選ぶということ
それはわたしのこと
そしてそれは此の世のこと
今じゃ義に飢えかわく天の兵隊
七つの武具を身につけ
町中で吠え回るライオンと闘うためには
自分の体と闘ってドレイのように引き摺っていく
ミス・ラジカル・ミキから出るためには
フルサト日本なんて忘れたい
竪琴を弾いてうたうことそれはあなたに対する宣告
うたうということそれはわたしのための預言