お昼の霧
は
明るいな
遠くで魚屋も
叫んでる
立ったまゝ
冷たいお茶を飲み
(昨日の蚊取り線香の匂い微かにして)
僕の朝は所在無い
来ぬ人を何処で待とう!
竹林の中はもう明るすぎるし
葱の植った土は汚らしく固い
それより姉さん
(あの言葉を注意深く排除して)
向こうの空気の奥にだらだら散歩に行こう
蒔かれたことが倍音となって蝕感される
あのソラマメの夕方になるまで