浜風文庫2023.7
7.3
Vidalita
目次
・Studio beapot
・Terrine
・森崎和江一周忌
・墓川君
・Ottinger頌
・小説
・俳句
・タイタン号報道に対する正しいコメント
・楢山節
・アルヘンチーナ頌
・Brötzmannの訃報
・過食亭
・少年1
・ワグネル報道に対する瞬間的なコメント
・ラーメン発見伝に対するリアクション
・利他主義について
・世代について
・動向vignette
・少年2
・ある訓示
・内輪を装った情宣
・警戒レベル4
・ベルリンの便器作家Marco Bruzzone氏の出版物“Triple Carb Society”に対する批評
・ニューシャネル
(今週も盛りだくさんのように見えますが実態はフラメンコです)
聖蹟桜ヶ丘のスタジオはまだやってるどころかテープの切り貼りの職人技を見せてくれていた半谷さんはその後ワイアットとアルバムを出した
ピアノの失敗を別次元で感情として同時並行ノイズで表そうとしているところが新しい しょうもないピアノを救う道を示した
https://bruit-direct.org/product/terrine-standing-abs/
もう一年か
今生きている人々のシリーズに森崎さんも居たのは良かった
まだ生きているのは杉田さんくらい?
(デスノートかよ)
船のない港
港のない船
嗚呼
生きていたらいけないんだど思わせるしぐさに溺れる鰯
can I be of any assistance?
は小賢しい助け舟だ
と墓川は思った
En quoi puis-je vous aider ?
の方がブゼデの母音による暖かみが出る
バンドエイドな
でも国旗で暖かさを比べるのは止めろ
日本人、嘘つかない
日本人、嘘つく
白雨や野良の仔等への未来なし
酸素って普通に吸ってるけどありがたいですよね
吉増さんが楢山節の譜面を持ってきていてやってほしそうにしていたけれどやらなかったのを思い出す。ぼくにはそういうことがよくある。深沢さんはフラメンコをやろうとしていたのだと気付いて、何年も経ってからよく演奏するようになった。そういうことがよくある。ありがとう吉増さん、と思う。
紋白蝶が帰化したバーベナ・アルヘンチーナを吸っているが新しい味だと喜んでいるのだろうか
https://youtube.com/shorts/L1Lme2NS1_k?feature=share
小沢さんとテツとやっていたバンドmachineguntangoの由来
https://www.youtube.com/watch?v=YA92-W0w2Os
56号沿いのidleと珈食亭の間の山道を下ったところにビッとくる粘土層があり、コンビニ袋を裏返しにするやり方で一掴み採ってきて盌の形にしてみました。中世代と古生代が交差する辺りです。紫陽花は赤でした。焼けたら「泰山木の花を食べる恐竜がいたら」、という銘にします。
4時半頃鷹の子に行く時少年が道で寝ているのを見かけ帰りの5時過ぎにも少し先の道の反対側にうずくまっていたので引き返してどっか行くなら連れてってやろうかと声をかけたら大丈夫ですと言うばかりでまた歩き出した
ロシアは先に去り、それを助ける者はいない、と決められている。 レニングラードでソーグラッド
https://www.youtube.com/watch?v=txGCJx3KmeM
麺神辛い ただ、完結している
体を乾涸びて朝の切干
ロバート・フロストが「自分を他人のように」の元祖というがその詩が見つからない
新制水沢高校で父と同級だった米寿の岩田さんの、岩手に疎開してきてそのまま居た高村光太郎が講演をするというので南部煎餅を手土産に聴きに行ったが一億総懺悔というのでそれは戦前の発想だ戦争というのは個人の体験であり一億などと言ってはいけない、こいつは駄目だと思った、という話が興味深かった。
盛岡がニューヨーク・タイムズでロンドンに次いで世界で訪れるべき町の第二位に選ばれたというニュースを、女子アナがわんこそばを105杯だか食べてそれをもって紹介の報道としたのはまったくもって情げない、サケの上る市中の川どかいろいろ紹介するごどがあるだろう、と憂えた。
賢治の甥っ子と同級だった、宮澤家は花巻では豪商だった、賢治はそれに反発した、かれは童話作家などではない、と昨日のことのように語った、
あと父は姉が結核で死んだ時非常に落ち込んでいた、と証言した。看病で父にも伝染していたらしく、美術教師だった岩田さんの父が、東京に行く前に肺を治せと言って札幌の美術学校を紹介したらしい。学生服を脱げと言って飲み屋を連れ回していたらしい。その頃のサッカー部は全く人気がなかったらしい。
人は死んで忘れ去られるというのはほんとうのことで、語り継ぐなどと言っても数世代である。生きているうちにそれを実感しておかないといけない。
中華料理屋の看板にハルピンとあるのを見て痴呆の母が歌い出す ハルピンまでもせめおとし クロバトキンのくびをとり とうごうたいしょうばんばんざい
大岡さんがYMOを聴いて一亀さんに電話するくだりも好きだ あれが世代というものの様相である 尾鰭と頭が少しだけ交差するのだ
セトリとか信じられない
どっかのおじさんの世界?
なに「曲」って
バカじゃないの
物音から音楽に向かう道は何の解決でもないが、厳然とひとつの道である。その理由。
https://4gradosdelfuego.bandcamp.com/album/transfiguraciones
元の旋律を思い出せないまま世代は進んだ
異例の布告から始まったが風化は戦後のように訪れた
戦後のように風化は訪れた
現代病院を見舞う
病院現代の見舞い
これは大きくならない子供の、リフレインのあるvidalitaだ
豚が鼻を半球に押し付け
そのリズムで70年が満ちる
70年が満ちるリズムだ
先に作るべきなのはさらに小さな鼻を押し付ける天袋
泣き声は笑い声
笑い声は泣き声だ
にまにまのたのた
のたのたにまにま
鴨嘴の尻尾のように正確
チーターは爪を引っ込めることができない、と動物豆知識botで知った
きみみたいじゃないか
コインランドリーに似た近藤ノブ子は日本人にいくつあるだろう
模型屋のような品部はいくたりいるだろう
パーマ屋の住人は多死の中vignetteに縁取られていく
住基カードは身分証明書と市町村による付加サービス(コンビニ交付、図書館利用)だけでした
自分を養うように住基を養う
自分を大切にするように住基のために死ぬ
自分の身を飾るように住基の欠点に人前で注意を引かない
自分を癒すように銃器ネット、、
自分が他のせいにするように銃器の事情を考慮する
拡張して自分以上に什器を大切にする
私は自分の終わりにこれ以上ないほど近づいていた
それは饐えた臭いを伴っていた
化膿治五郎は柔術を膿出した
それは蛞蝓の道となった
刃物を持った黒尽くめ黒マスクの少年がまた川内に現れて川上小は早退けにしたみたいだけど中村君絡みでなけあ良いけど
アマジヤのあまちゃんは栄光を噛み締めて自分の家に居なさい
志々島でなんかやるからピアノ弾いてとあんどさんに言われたのでコスタさん誘って行こうかなと思う
あとはたかちゃんにまた鈍光に誘われている ポンコピピンがなくなってみんなどこでなにしてんだか分からない
バラックの危険水位に石手川
情けない散らしを危険水位に撒き続けるバンク川のぱんく
本チラシなどなし塗炭錆
川元さん命日
放水の日が平日
元々爪を引っ込めることができない性質
癌も流され
雷怖がり猫も流され
池の下集会所が流されていたらツインドームで
Il grano è demonizzato, alcuni dicono addirittura che sia un alieno che si è impadronito dell’umanità, ma da quando Adamo dovette “sudare sulla fronte per mangiare il pane” fino a poco tempo fa, il grano è stato un materiale essenziale. Perché questo stravolgimento del grano? Può essere solo perché il dominatore di questo mondo è malvagio. La rappresentazione di Duchamp di una semplice pasta ha inaspettatamente portato alla luce questa distorsione.
https://www.instagram.com/p/B2jmnOCnQv1/?img_index=1
今日はクリスさんとその友達が大竹展を見たいといって尼ヶ崎から来るので1日付き合う
ポップに対するメタ・メタはメタメタにされる
美術にも窓がなければならない
「美術の窓」って良くないですか
全部過去にあったわけだから
ふるくさすぎるミライカナイ
降ってなくても注意報みたいなイマココ
https://stand.fm/episodes/64a2daa5057be9845eeed43c
7.10
星や木や動物や人間
夜通しであっても
母音の形の僅かな違いを聞き 聞きたいとも思っている
どんなことを聞きたいか
通り道に
水の中にあるものに似たものに向かって装飾される母音ではなく
信頼されていることを子音の骨は欲している
自動精算機の認知の入った繰り返しに友情を感じるだろうか
俯いても上を向いても座っていてもその清掃員は目を閉じていた
正しい指揮法のタクトの軌跡が
投げ出されたthreadの光の線のように番号を振られて
賭け事に祈りを持ち込まなかったplayerのprayer 蛇の代わりに魚
毎日かかってくるフリーダイヤルから 樺太につなぐ
エル・グレコ色の壁
星や木や動物や人間
7.17
石垣の隙間から覗く
Peek through the gaps in the stone wall
7.12
柿の種の形をした鳩尾に血液があつまり
浮き上がる暗いニュースは腹の上方を漂う
7.14
夏の夾竹桃の黄色い病葉はとても綺麗である。こういうものでも良いのだと思わせる刀のような力がある。
石垣の隙間から覗く
Peek through the gaps in the stone wall
息ができない
詩より酸素がない
だからdisりも聞こえない
酸素は作れない
原因と結果を共に箱に詰めて
石垣の割れ目に滑り込ませる
割れ目にはヘビがいるだろう
可愛い眼をした、、
ヘビは友達だ
唯一の、、
字が綺麗ね
そのまま本になりそう
いろいろ考えた
僕もいろいろ考えた
裏のことや表のこと
でもどうやら
問題はアダムの縫い目にあるらしい
蟻の門を渡る舟人かぢをたえ
あと一歩で完成という時に
ラフなクロスステッチで
過程のみを見せる表現方法に窓を遺し
rear gardenのwaste landに風を通した
未踏のハリネズミの裏庭に
日本と似た植生だった
地球だからね
今日も海に行った
水平線は曲がっていく
ここも南極なのだ
舵をなくした舟が
蛇をなくした割れ目から
外を見ている
ゆくへも知らぬO2の道かな
7.16
今年のかなかなの歌い始めがFで例年より4度ばかり低い
疲れて生まれてきたのか
生まれてすぐに疲れたのか
全てにおいて紙切れとなった世界の価値のなさをこくんこくんと噛み締めてコロナの喉に無理に水を通そうとする大見得なのか
芸能に絶望して選び取ったジェンダーの最小公倍数なのか
7.24
strange ftuit
いっぽんの名前のない木が言語を拒否して立っていた
その果実は味覚による命名を拒否して生っているのだった
去らせることに関する愛の定義はJ-POPでは言語化が難しかった
一滴も残さずに絞り出しても名前のない木がある以上それは伝わらなかった
腑に落ちることが目的ではないからだ
混ざらないことが言葉のやくわりだった
一部は逃れ出て安全な場所に置かれる
自然な話し方という誇張で画像は編集され
肌色のマスクを通して
言葉を拒否した木の周りを役立つ言葉が回る
その木いがいのすべての形容詞が総動員される
命名できない果実があるということが他の全てを成り立たせているのだ
すべての朗読で言語が使用されるが
夕陽の丘に翼が舞い
ひかりの束の源は沈む太陽ではなく名前の無い実だ
進んで従うためにもその実が必要だ
拡声器を使ったり黙り込んだりしてみても味は分からない
分からない味をベタな声で語ることが敬意なのだ
名前のない果実のアルペジオを受け入れ、捨ててはならない
不可能の木の周りを決意が回る
家の中の型に囚われない石の壁がいい感じだ
言葉を短くすることで解決する時期もある
話題を出してもらったり男女の役割を変えたりするのも有効だ
いったん始まればたのしくなるのは木に名前がないからだ
そこではあるものをないと言うシュミレーショニズムを逆手に取ることも許されるだろう
岩盤を削る努力とは言い換えによる更新を続けることである
7.31
テキーラベースのコアントローの岩塩を囓る眼下には汁なし坦々のサンダル部落
希望を捨てずに進む亜墨利加映画のように
まわり道してなんの向こう岸か
海の隘路に平たい航跡を泡立たせ乍ら
池のような内海に解き放たれるだけ
遠くには尾道大橋
あれはさらなる回り道だ