tori kudo

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一足お先に(我田ブルース)

3度目の終わりのclicheに
過去は相も変わらず
見開かれているというのに
短い希望が(短い希望で終わらぬように)

あと3本 になるといつも
思い出す我田ブルース
未来は誇らしげに開いていた

最後の贅沢のようにして食べ
ここに立ち寄った何人の人が死んだのかと
あゝ私は何を終わらせようと

残りのない 今に 迫り来る未来
あとは淋しい梅雨の外に 漕ぎ出して行くだけ

3度目の終わりのclicheに
規定されてゆく生活があるなら
ひと足 お先に