tori kudo

Back to the list

静岡7  ΟΔΥΣΣΕΙΑ

7  ΟΔΥΣΣΕΙΑ

G#mG#mC#C#

ΟΔΥΣΣΕΙΑ.mscz

紙を剥がすように捲ると夜になっている

 

揺れる地層から錠剤のカプセルが飛び出し、武蔵美系の実のすっぽ抜けたハチスのようだ

道から消えうせる

右手か額の奴隷の印は拒否しないが自分の手に所有者名を刺青する

乾いていく洗濯物の乾いていく色

 

ラスクリや白い粉吹く首都連合

 

雨や

オデュッセイアは韓流みたいに続くし

米軍女士官という触れ込みのline誘導に策を巡らし

ネフィリム崩れの神々のような現世の

流石のあやつらも寝静まった頃

一番ひとりになれないとは

さらばナウシカア

きみは水族館のように手を振る

雲の道行、

と発語することで吉祥寺に俺の歌碑を建ててくれた

オデュッセイア

悲劇も喜劇も無い

韓流ドラマのの分かり易さで

介護の日常が続くだけだ

それにしても雨や

刹那はグリーンウェアのまゝ乾かないだろう

オデュッセイア

膠着した湿度の

依存症としての

雲の道行

 

Tiene que morir

 

まだ生きて今日のわたし

もみみきられ

宇宙人もとろける「いちばん愛してる」

オーダー!ピザ屋で働く香取君

オイデュプス チーズとワインとヤギの肉

携帯の耳鳴り芳一5G

 

萎縮海馬桶

ishuk kaiba orchestra

 

キリンは雲を食べないよと自閉

 

ゾウムシ食べた人いる?

 

ヒッピーは法の言葉の扱い方に於いて右翼であると思い知らされるパンクスたちの行き場は高円寺にはなかった。ではどこへ行けばよいのか。古本屋も押さえられていた。残るは大ガード下しかなかった。そこに立ってろ。いや座ってろ。いや寝てろ。動かぬ芋虫となれ。孵化の前に腐れ。

 

石油代浮くクライナら沈むEU

送油管背脂煮干最後尾

麺は細くて三歩歩めず

津波かなリア諸島を引き揚げる

冬越すアイヌ共和国

包囲網と言うより愈愈追い詰められた小動物のように立川で手配され孫を負ぶり目を掛けてくれたガラガラ声への割り当てを果たそうと靴を借り

買収された第一ホテルへ

 

Tiene que morir

 

山に入って行くことばかり考える

 

モデル・ルームとしての山に

親と逆光の兄弟姉妹達と棲む

地中の壁の厚さは1m

ホッカイロを入れて

不在の間も世話する

柿を吊る軒下から

 

終わりの日若い女の懐古趣味