現美展に出す父の作品をセレクトする
素材の扱いに於いて複数のジャンルを横断することは時間的な制約もあり中々実現しないものであるが、彼は時間を割いて鉄に取り組んだ。
升田氏の奥さんの求めに応じて描いたという柘榴文、升田家蔵。
これは「猫の気持ち」と題されている。
炭俵の断面が猫の顔か。
これは「犬の気持ち」と題されている。
数多くのコラージュ作品が現存するが、最初期のアンフォルメルの油彩に見られた切り絵的発想が持続していることを窺わせる。
湾曲した鉄にコラージュ、という形は周囲には理解されなかった。