2013.4
あー自殺したい
4月3日
酔っぱらって田んぼに落ちた
4月10日
ホーリーモーターズ
4月12日
たましい
はやさとおそさの中に
ひっかかりが見え
あかるくくらい
表情に気付くが
ひっかかりは
靴の汚れを拭きながら
整頓されが夜をひた走り
着いたらすぐに
行程のあかるさは早送りされ
励ますつもりの白の忠告は
受け入れられない
何よりも自分の
明度と彩度が
ひっかかった管の中で
体重を測っている
どんぐりの髪型が蛍光灯に光って
おもさとかるさの間のどこかで
喉声の刃をちらつかせる
そばに居ること
には色はない
そのおもさに喜びと悲しみはない
体の中心線の
正面に立つウルトラマン
柔軟であるかどうか測定できない
黒い頭数を数える男達
心臓は数えているのか
死ぬ前に二度呼びかけよう
頭蓋に響く波長で
父と呼ばれた時のように
中心線がわずかにぶれて
特撮が去り
リップクリームを忘れ
太っているのにかるい「すずめ五羽」君が立つ
「髪の毛」君が母音になろうとして
部屋に広がってゆこうとするが
支配者のアルパカの目つきの
ようなアンダースローで
勘違いにもおもさはなかった
イントネーションに結び目が作られ
外反母趾の革靴が広がる
教科書が光速で変わってゆく
人類はカナンの兄弟ですか
灰色のシマリスなのか
ウルトラマンなのか
準備して待っていた
虫の模様のようにも見える
ほんとうにきょうだいですか
茶とピンクさえ灰に覆われ
灰は黒いリボンを結ぶ
花粉と歯の骨の父
手の指の節、爪の母
爪が書物に押し立てられるときの白に
おもさが落ちてくる
揃えられた革靴が二足光って
そして光をわずかに残しながら去って行った
余韻のみがおもい
グラインダーの紐の先のつくる壁の影がおもい
つっかえていたのはマイクのコードの中のどこかだった
マイクはひまわりのようにこちらを向く
わずかに脳梗塞のにおいがした
ウルトラマンに父が居たら
それはぶれて光っている
動物達は出てゆく 豚やリス
髭の濃そうな横顔
ずっとぶれたまま励まし続ける
動物だから
ファゴットと同じことだ
髪の毛はばさばさとおもい
同じ顔しか描けなかったのなら動物だ
ゆるさの中にひっかかってゆくこと
その交通費を負担するんだ
全体は部分から生じる
部分のひっかかりにすぎない
光ることではなく曇ることか
リアルな食事招待の脳梗塞の前兆
声が動物的であること
石の花弁の奥がちらつく明るさ
耳のつき方が自分を埒外に置く
きみたちは美しい一族だな
モノクロのカフェオレのコートの上に
耳たち
ばくぜんととらえる死刑判決
定食声
どうぶつの官舎
しまもようといってもストライプの隊員服
採用だ
孫の世話や親の介護を声に出す
晴れやかな目つきが脳の内部で光っている
ふてくされていることがけんそんであるような晴れ間に
デザインは変わってゆく
モノクロのコートがカラーに変わって
わたしのひっかかりは管のサイズに収まる
その後は死後のようなハウリングノイズだけだ
明るい室内に明度を合わせられない ダークマター
犬の散歩声
最後は人間のボコーダー
ヨナの明度と彩度で閉じられる
あ、青だ、停まらなきゃ
4月19日
ハナミズキは桜が終わり八重桜が終わってもまだ花見をしようとしたひとが花にされてしまったのです
マクラウドのツアー始まる
(黒い花といっても)
黒い花といっても
明度の系列ではない 専心の彩度によって黒
@p-なのだ
趣味で船を作ったのではない
プライベートもパブリックもない認知の黒に至ったのだ
ウルの下水は脂が詰まっていた
発掘される環七の白
天パーの人種の項
ジャンルが項垂れている
アオリスト時制の虐殺の夢が黄色い
そのまま床にばらまかれたA4コピーの中で
溺れて行く音
のみが子音である
豊穣と戦争を司る
イシュタル神社
殺人と同等の
オレンジではない
黄色だ
バビロン マルティチュード
パーム油の菓子
4.20
che-shizu/mccloud zicmuse
@nanahari
4月21日
黒猫茶房
4月22日
本田
4月23日
県境で蕎麦、夕方治部煮を食べる
4月24日
金沢オヨヨ書林
夜葡萄夜に行く
4月25日
スタジオ治部煮
金沢
宦官は暗い葡萄色の街に佇み
出身校の制服を見ている
人生は彼の考えていたとおりになっていないが
彼は幸福だ
もっとも賑やかなブロックのようにきょうの時間は区切られている
マイクが拾う子供の声
Eテレのような有意義さで
失われてゆく人生
裏はただ背面であって
アンダーグラウンドではなかった
裏には遊びがなかった
裏の蟹は漆器に盛られた
表で遊びのない顔つき
焼成されて縮んだ土のようだ
平時に戻ると
宦官のインプロヴィゼーションが再開される
宦官の幸福のようにして
先細りの闇に泳ぐ
94年といえばツチ族とフツ族の
先細りの闇で漁をする
屋台のようなにこやかさで
街が切り取られ
魚を載せる俎板状の土が焼かれるために切り取られる
こわい顔の少女たちが昔からある店の前を過ぎてゆく
昔からある店の入り口は額を光らせて
裏なのに表にされている
ばらばらの長い髪は
明日は何を着て生きていこうかと
先細りする闇の明るさの中
裏を表として過ぎてゆく
耳を出した横顔が
冷たさの予報の中に蹲っている
キャンディーではなく和菓子であるような子供の唄声
携帯の電源を切って集中して聞く
海底の鐘
イベントは
顔の片方が光るばかり
(裏はただ背面であって)
裏はただ背面であって アンダーグラウンドではなかった
裏には遊びがなかった
裏の蟹は漆器に盛られた
宦官は暗い葡萄色の街に佇み
出身校の制服を見ている
人生は彼の考えていたとおりになっていな
いが
彼は幸福だ もっとも賑やかなブロックのようにきょう
の時間は区切られている
マイクが拾う赤ん坊の声
Eテレのような有意義さで
失われてゆく人生
表で遊びのない顔つき
焼成されて縮んだ土のようだ
平時に戻ると
宦官のインプロヴィゼーションが再開され
る
宦官の幸福のようにして
先細りの闇に泳ぐ
94年といえばツチ族とフツ族の
先細りの闇で漁をする
屋台のようなにこやかさで
街が切り取られ
魚を載せる俎板状の土が焼かれるために切
り取られる
こわい顔の少女たちが昔からある店の前を
過ぎてゆく
昔からある店の入り口は額を光らせて
裏なのに表にされている
ばらばらの長い髪は
明日は何を着て生きていこうかと
先細りする闇の明るさの中
裏を表として過ぎてゆく
耳を出した横顔が
冷たさの予報の中に蹲っている
キャンディーではなく和菓子であるような
子供の唄声
携帯の電源を切って集中して聞く
海底の鐘
イベントは
顔の片方が光るばかり
マルティチュードにおける非在のコモンの オレンジ
平和や希望が風化させられたのなら
悲しみも風化させられるはずだ
言葉がすりきれる負のコモンを利用して
ぼくらは発電する
いろが言葉で出来ているのなら
心は言葉を燃やして
発光する
炭素棒に感情を集め
炉心溶解する
愛の一号機
愛の二号機
死んだ言葉たち
花火になって
中天から降り注げ
牧者のコンテクスト
官僚の声が球体をなぞっている
震えながら撫で回す地球
柔軟さのかまくらの雪見大福は原発事故で移動
仮設住宅で聞く人生の目的
東京の空気の震えが地表を伝わる
動物的な生物の絵
バナナ型に黄緑と黄が剝ける
ウグイス色の団子に変わる
永遠の官僚声
浅く腰掛け、栄光をとらえる
光とは重さのこと
互い同士からの重さを受け入れているだけで光を求めていない
都会の光の重さ
蛍光緑の芝の恐怖
がっかりおきあがらせる
ぶら下がる太い根が揺れて
悪魔と全く同じ欲望
大脳辺縁系はどちらの声を選ぶか
江戸紫にオレンジ
摩耗した石の牧者
眠りを覚ますネオリベ声
cipher noise
世話が必要な
羊の牧野
水疱の表面積
街には抹茶色の丸い擦ガラスのデザイン
someone touched me (luke8:46)
イエスは牧者ではなかった
呻きを聞くのは人ではない
霊において呻いた見取り図を描く
イラストレーションとしての
声
みなさんどうしておられるかと Is41:10-13
牧者のコンテクスト
官僚声を切るための見事なイラスト
血を流す女のことを分からなかった子の裂け目
呪いながら難破を忍耐というのは忍耐ではない
さまざまな試練とは何か
黄色・ラッカーの板
忍耐に限度はない
地上では滅ぼすものはない