tori kudo

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2013.5

5.1

祝島

マルティチュードにおけるコモンの不在のオレンジ

 

5.2 三津

 

 

三津

 

海の荒野の宣告に収縮する能

一章を割いて気遣う草食の顎

鍵穴型の空の外、家、畑。

ジオラマの段丘が哀れを誘う

暗い胚芽の巨大なサンドイッチが

街路の一区画に積み上げられている

帽子の下の家のような茶色い顔

路地に天蓋を渡せば夢の町になる

波が洗う木板の一階

教室の腰高の蘭鋳

折られた新聞紙の午後の

明度の落ちた空

縫い合わされた傷の文字

いい質問だ

ぼくらは許される

太陽と月と星に恥辱のしるし

くだらない声に怒り

弁当の魚のようあ親密に泣く

茶屋じみた陰影

 

5.3

ワニサイ

5.4

のらまる

トラとらいおん

5.5

ブン追悼

原マスミも来る

皆でお好み焼きに行く

5.8 徳三

バーに行った。koolsの貼ってある店

5月10日


プロフィール広島用
tori kudo

歌伴劇音の類いとしては松山「ナイトシアター・パレス」のトラでピアノを弾いたのが最初(1972)、上京後は新宿ゴールデン街の「ハバナ・ムーン」でピアノを弾いていた時に知り合った「風の旅団」の音楽をしばらく担当(1983)、最近は横浜演劇祭におけるモントリオールの劇作家ジェイコブ・ ウレンと組んだ「no double life for the wicked」(2011), 東京文化会館で行われた シェフィールドの演出家ティム・エッチェ ルスの作品「wall of sound」(2012)の音楽監督, 自身の演劇行動としては「tori kudo’s meltdown」(2012, 高円寺), 大久保周辺等における「ひとりデモ」のシリー ズ(2012)などがある。

 
5月13日
やばい越前だ

紫の土だった 
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そらが昏くなつてきますよしの川

 

或る転向 a turnaround

 

大抵は国家とか馬鹿にしているものに殺されるから

情感を後戻りして

忘れて過ぎ去るファイルを復活させる

人を失った時に役立つ

今のことしか考えない態度へ

虎皮の虎が

地味な写真のように白茶けて蹲っている

虎は自由を理解する必要があった

floundering

 

 

5.16

三津でシャッターマン

5.17

漏れる器

5月26日

アートで田んぼ

アートで田んぼ

 

 

山の金

 

腰高の間合いを取れず

喰われた小判鮫

ゴールドラッシュの空撃をなぞる

走路につく

 白い影

字に血が滲む

 

 

 

発酵の音楽

 

山梨のワイン醸造所を巡っていた時期がある。勝沼の「ぶどうの丘」はもちろんのこと、ルバイヤートの文庫本を置いてある丸藤葡萄酒や、蟲文庫のミホさんや早川義夫さんが好きだという蒼龍の直販所などを訪ねては喜んでいた。名前を覚えていない小さい醸造所で、樽の部屋に入れてもらった時、ポコポコと発酵する音がして、録音したい音だね、と感想を述べると案内してくれた女性は喜んだ。

発酵には興味があって、「現代農業」の特集記事を読んで自分でどぶろくを密造してみたりしていたが、

いや、こんなブログのエッセイみたいな文章はやめよう

 

 

醪 to the morrow

 

黄色い苦悩を漬け込んで

醤(ヒシオ)の町のロータリーに

経緯は物陰を探して

赤い目を光らせる

やさしい矯正が南口を覆った

次の日になって

罪は僅かながら発酵して

軒先の店を構え

痛みを調理する

書店の多さ

コーナーにとぐろを巻く装飾的な雲

ショーウィンドーには綿

没頭するディスプレイデザイナー

腹さえも優美なライン

水気の多い写真が選ばれた

元は新幹線色だったのに

醪の中に漬け込まれた心

黄色い延命は

次の日になって

追いつかれる

醪(モロミ) to the morrow

黄色い苦悩を通り越して

地球暦では次の日になって

追いつかれる

着飾ったクラゲの襟

 

もうあまりさびしくないみたいだね関東でまだ恋など出来るの

「死にたい」が「死ねばいいのに」に変わった。偽の謙遜だったみたいね

ブルーハーツクライ六波羅特別突然の雨三着やんか

これで誰もいなくなった裁かれるまで生きていくだけだねあとは

あやめ野郎

シャッターマン

五線譜の充実してない文房具屋はいくらMOLESKINEを置いていても駄目だ

漏れる器

 

 

基調色が指を切断するに至る午前

山々の会合

代車の午後

 

わたしたちの時は・・*

 

期限付きの貧乏が写真を見返している

「大いなること」を捨てた凝り固まった顔の夕暮れ

乾かぬ土のにちゃにちゃ立ったまま過ぎた

ごまかしのための時間

高架の下から裏側の時間の流れを見上げながら

単語集の夢をエメラルドの水に埋めた

enjoyという滑稽さ

すくい上げては掘ってゆく川床

わたしたちの時はいつもそこにある

 

*わたしの定めの時はまだ来ていませんが,あなた方の時はいつもそこにあります。(J7:6)

 

 

 

収穫は過ぎ、夏は終わった。しかしこのわたしたちは救われなかった!

 

手遅れなのは分かっていたが

排土を使って人を作った

背景の細かい仕事の

梅雨ではあるが

言葉は何一つ思い出せない

灰色の親切

ぷつんと寝る

主語のない人

妄想に紅海を奪われた

声の響きから排斥の遺伝子を聞き取ろうとしている

 

描きかけの月の顔

 

写真

 

谷は緑や赤に色相を変えられ

実際の色は落とし込まれている

空気が空の色にならないように航走する気遣い

すべては既に知っていたことだから

木球を足元に転がし

肌の色がペットボトルから路上に流れて

気持ちを言い表そうとしている

各々の道とその実によって与えよ

眼鏡の視界さえ球に牛耳られた

弓を射る者の引き絞る頁の上で

夕暮れは誇張された心だ

眼鏡は入り江

さみしい国道沿いの夕闇

山の端はわたしたちの頭を噛む

光はイモムシのように静かに横たわる

こんな時だけきみは連絡するのか

おれさまたち、きみたち、あなた方が

夜と同じ暗さのガソリンで航走するのを見送って

色とりどりの紙テープの端を握りしめている

カモメは白い

落ちたツバメの子に押し寄せる紙テープの嵐

胸にパトカーが近づいてくる

魚とかパンとか以上に愛していますか と

島々の影は叫ぶ

ぼやけた写真家には分からない言葉で

過剰適応はもうすぐ終わるノートのように明度を上げる

足の太い添乗員がノイズカットされてトランスパラントな光の底に沈んでいる

膝を揃えた灰色

見せられない写真がまだ赫い空に昇ってゆく

四つの目と共に

赤が省かれた枠の連なり

田畑が見通せる坂の途中にスポットがあるのか

汚染瓦礫を積んだトラックの出入りする駐車場のあたり

苔はがっかりした緑だ

 

初夏

 

それでもいくつか浮かんできた泡の

実を結ぶ無活動

見えない痛みが見える希望

癌に生を掌握され

手を入れられた曲

聞こえる白髪と見えない想念

言い間違えられた歌詞

間違っていた松島

指でなぞりながら読まない海

目を閉じて刈らない草

古い理解はビニールハウスに当たる最新の日の光のようだ

見えない目の痛みが見える希望

70年という横たわるリアル

最終頁に呼びかける初夏

四角に刈られたツツジの植え込みがケーキのようだ

最終頁も何も変わらなかった

日々

 
 

美と傷

 

二つの悪が一つになって雲が輝く

心が捲られ蚊は却って侵入する

蜘蛛は粘り強く洗車に耐え

深き谷の黴菌の谷を往く半袖

傷を負って変色する

クロノスの空に緋が侵入する

それでも十二ヶ月の木は生え

空中の権威が色相をずらしても

空はデフォルトに設定を戻して

戸を開け放つと魚が入ってくる

単語群はアクサンのペダルを踏む

流し撮りにより変型したカイロス

まともに見る顔の

風呂敷を敷いて並べるのは

目に湛えるもの

わたしは写真の中のあたたかな雲のようにはがんばれないのです

サウンドカーの首が鳴り目の裏にも赤が侵入する

 

5.30

笑う流れ者木股展

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