tori kudo

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◎2014.12

奪われて奪われるまヽ暮れ泥む日本のやうな体の一年

図々しく執念深い化け物に金や時間や歌を奪われ

奪い取られるままに愛想笑いを浮かべて耐えた一年

奪われて奪われて立ち尽くす境界線上の樹皮は剥かれて

 

哲学とは、神の命令を、理性の道徳法則として受けとることである。柄谷行人「帝国の構造」
国東半島の希望の原理は上部構造に未来を予知する能力を見ようとして失敗したらしい

拡大し拡大し縮める遠さ
夕ざれて主婦苛々と椿切りをり

大柴君 皇帝ダリアから飛び降りた

皇帝ダリア冬将軍を睥睨す

冬将軍皇帝ダリアを支えつつ

冬将軍皇帝ダリアに反逆し

皇帝ダリア冬将軍をなお睨み

 

夢魔の領域が両側から攻め取られ
収容所は消滅した
脳の中にそれはあったのに
吃音の男も滑舌が良くなり
明るさは十数年の皺を際立たせる
ころころと10年代は過ぎ
敵も味方も明るみの中できらめいた
リヤガーデンのない家のように
私達の領土は闇を浴びている
その銀の中で爬虫類の
頭から地軸が生え出ている
その線は折られるか
闇によって折られるだろうか
きらめくような分かり易さの中で
鉱山主は名指しされる

青草は干からび花は枯れる
両側から挟み込まれていく夢想の領土で
それぞれの側から見た言葉の方式が
骨組みだけになった二つの家のぶつかり合いのように
明るみの中に線の音を立てる

 

(核で旗は振られているが)

核で旗は振られているが
子音のない表れ
作文は読まれ
(ムシェットは読まされ)
固有名は閉ざされているのに
九つの尾には九つの呼び名があった
父なし子を苦しめてはならない
森に入っちゃいけないったら!
ラングドシャの真ん中の月明かりを
憶測して
蛍がまた孵る
焼燔の捧げ物として娘を捧げる
暗い北海道で
雪掻きをする母子
原本を発見して
旗を振ったのだ
目は四つある
上と下と自分と他者に

 

 

 

12.17-21
jinbocho@rojitohito

exhibition やきもの店 “moving without Ark” ~ネルヴァルが首を吊った路地から スープ皿を主体に

大きなくまは大きいスープ皿
小さいくまは小さなスープ皿
22も片付けがてら朗読の会に出席しています。

 

スタンプをゲット天にコイン貯め「さっそくアプリをダウンロード」

 

夕食ライナー

ジャズと夕食の関係は、野村朱鱗洞と萩原井泉水の関係に似ている。

「夕食細胞は必ずあります。」

2000年代になって、箱庭療法が効かなくなった、人に”核”のようなものがなくなったからだ、と最相葉月の「セラピスト」にある。夕食とは「ミッシング夕食」だったのかもしれない。

世界の終わりに、それぞれの態度が固まってきた気がする。例えば夕食の、「どうしてなんてないし」。