◎2011.4
engagement
人と人が対応して
見たことのある集まりになっている
「違う星に来たみたい」
近くでエヒメアヤメ祭りというのもあるのだったが
工業団地は行き止まって
群生地に行き着けない
人手によらず切り出され
縁者資本主義の足元に
褪せた祈りの壜の栓のような
塗られた石 青 単色の写真
恐れに楽しみがある
外国人また一時的居留者に呼びかける
河南に移動する前
ウルでは十四部屋が普通だった
しるしとしての自然石の祭壇
そうきみの部屋の話だ
カーテンや壁紙ではなく
真の土台を持つ部屋
移動する天幕
呼び求めるとは宣明のための装備に関わること
持ち物全てに別れを告げて
ここはずっと住む場所ではない
急に画面が縦に伸びた
褪せた青のままで
短期滞在者
地的なかなしみは永続しない
周囲の考えがどのようなものであれ
甲虫の羽をボートにして
ずっと裏返って移動する
この海の特色に染まるよう仕向けられているが
征服するとは八度目に立ち上がること
言葉によって言葉を持つ者たちについてもお願いします
armour
amour
敵は殺すのが目的ではなく
私たちに長生きしてほしいのだ
脳の中を煙が横切る
ゆがんだ真理を腰に巻く
信じた後に来るのは疑念
救いの兜を外した心を高円寺の風に晒している
undo
the restful odor, do everything or undo
携帯を失くして投げ入れられた紫のモクレ ンが浮いている世界に
質問される度に身構える現況は変わらない が
車を停めて
通りを歩くワタナベさんを誘おうと思う程
(彼はjoyfulにさえ行った事がな
いだろう。upgradeされているから)
あやうい生命線の中で
春は暮れていたので
朝はバナナの剥き易さに驚嘆して凝視めた のだった
見下される眼鏡の猿のように
欲望機械のヴァージョン・アップは可能か
歩けない男は入り口に長時間立っている
ソフトとシャーベットくらい任命の違う二つの声の
響きが部屋に残っている
音信不通の蕪村の夜
解雇された教師が送電線を引いている
子供の顔を拭いているスーツの母はうなぎのようだ
形(モルフェー)ではなく 様(トロポス)
携帯の無い時間が進行していく
全員の名を覚える
鞍のような擦り切れた吃音の男らしさ
携帯を失くしても大部屋俳優のように気楽 だ
ワニのような百足
むしけら
みな髪が短い その手は無闇に滑るように動く蛇を刺し貫く
こけしの口の端がめくれている
オカッパなのに仁王のようである
像について話している
絵にしたくなる
頬に差す薄桜
いい浮浪者になれるだろう
サザエは髪型としていいネーミングだった
白茶っぽい魂が122
リンゴはごりんじゅう
無駄な講評
ああデッサンしたい
四つボタン
春は刺し貫かれている
世慣れた茶髪のずれ
眩しい蛍光灯
光の団子
刺し貫かれる
世慣れた引用に顰め面の天使の表情で俯く
その時も服はメンソールのようだった
字を描く代わりに絵を書く
猪 刺し貫かれる
エストニア 刺し貫かれる
生活以外は無いような 写真に
沈んだ見知らぬ人に手紙を出す場合
どんな語調になるか
進む電車のような動きが
刺し貫かれる
長い手紙は読まれない
何人かが集まってくるが それは
塩ヶ森に不活発な月が懸かる夜だ
見えないけれどあるもの
小さくて見えないのか
見えないけれどあるものなのか
内と外の汚染から今日は始まった
麻痺した感覚に
トウモロコシは立つ
舌のような穴の斜渓
自律神経に命令する
店頭から消えた見える欲望
蜘蛛の巣に湯が噴き出る
見張り小屋を再訪する
抜き身の曇天の舌が
鈍い心を舐めた
パンシロンという薬の
サラリーマンの苦いスーツの灰緑を
思い出した
水の中の顔と顔を
酸が溶かしている
荷車のような言葉の秒針
根を見ると
それは無かった
逃げた父
in the place of onlookers
八重桜色に染まった脳が
川沿いに痛んだ視線を落とすと
羊の毛に包った水晶が
冷えた坑に落ちて行く
混ぜもののない毒のように
ペットボトルに溜めた水を替える
描かれた青空 水の建屋
購いの血のガラスを通すと赤も白く見える
だから八重桜と藤を通して脳を見ると
良心は藤と八重桜色に染められている
精米工場は藤と八重桜の掠れた水彩で描かれ
青の時代を終わらせた 藤と八重桜は良心の綻びのようなものだ
良心から藤と八重桜の人形のような冑と胸 当ての重たさがわかるのだ
良心から、喜びだけが出てくる時は来るか
麻痺しないことが奇跡なのであり
バビロンにペンキを塗る前の彼の服はまだ 白い
大気はウェハースのようだ
塩とバターがその良心だ
池の下に鯉 同じ表面の 網膜のような半透明の春
宝だったものが失われ
また帰って来た時に
それは僕のものではなくなっていた
重たい元素の空の下
あらゆる声の
藤と八重桜の公園の
斜渓の 勾配の
出口のない小径が続いてゆく
in the place of onlookers
義 と書き込まれた果実は
クローン種であるソメイヨシノには実らな いと
予兆の桃が教えた
見ているものたちの場所で
地震兵器
あなたは地に落ちてから何をしていたのか
そこを行き巡っていました
地震を起こすようになぜ仕向けたのか
書かれていることだからです
それにしてもわたしになりたいのはなぜか
愛に限界を設けることがないからです
あなたはなぜ自分の僕たちを疲れさせてい るのか
彼らを愛してはいないからです
あなたはむしろ生まれてこなかった方がよ かった
わたしは「今の気遣い」です。
あなたはわたしの使いたちを見たか
彼らの真似もさせています
なぜ騙して戦うふりをさせるのか
なんでもあなたの真似をしたいのです
わたしの僕たちは名前を出さない
それはそうとわたしたちは劇団です
道連れは快楽なのか
道連れは快楽です
憎しみがあなたの愛だ
あなたの愛は憎しみです
では死は与えない
わたしは生を拡散させます
今は疎外が救いになるだろう
わたしは政治を文化化しましょう
あなたは定めの時を知らない
あなたの息子はもう知っていますね
あなたは人の心が読めない
あなたの息子は読めますね
あなたは息子の真似もする
わたしはあなたの息子です
わたしはあなたを知らない
わたしはリンゴを割ります
そのときまでにあなたを処置し終えるだろう
わたしは何もしない暴力を考えましょう
暴力とはプライベートをパブリックにすることか
わたしの暴力はパブリックをプライベー トにすることです
あなたは生まれてこなかったほうがよかっ た
わたしを生んだのは言葉です
あなたを生んだのはわたしだ
おとうさん、わたしが選んだのはあなたでした
わたしはあなたを知らない
今やわたしたちのほうが真剣です
私の使いたちの真似をしている者たちの方が真剣だというのか
そうです
あなたはわたしの僕を見たか
どうか彼に言葉を書かせて、あなたを呪 わないかどうかを見てください
さあ!彼はあなたの手中にある!ただし彼 の身体には用心せよ!
水棺
ハイデガーの受身が染み付いた水漬く屍
ボードレールの口元のような女性的なねめ っとしたキレのあるワイン
夕暮れの空は埋葬を拒否し
わたしたちは水を燃やす場所を探して彷徨う
○ ○ ○ ○ ○ ○
低周波を当てる風に開いた壁の穴から
口笛が部屋に入り込む
寛大さは悪徳になった
風の中に母と娘が立っている
男の子は父と祖父を殺そうとしている
わたしたちはそれで満足する
トラフグが歩いている
自分が乏しいことについて述べているので はありません
。 。 。 。 。 。 。
押し麦のように潰されて
乾いた生得の
醸造所は自問しない
ハーモニカのように息の意味が抜けていく
悪魔よ 今何をしているのか
この女を通して 語らせてみよ
緑の静脈が負の合唱する山の色になってい る
ああそうだった
一夜城
僕らが居ない間に
命のパスワードは発表されてしまった
福島産のダリヤの根を漬けているうちに
黒いハブラシで心臓を磨かれ
落ちない藍の染みが 藤色になった
移動とは 土の色が変わること
元素に分解した
きみを焼く
心臓の染み
石が染まるだろうか
鼓動も涙も
伝わらない
二列の一夜城の平行移動のような
川の両岸に
巨大化を注視されるタンポポが続く
葦に止まったヨシキリは
黒いハブラシのように鳴く
美代子阿佐ヶ谷気分のパンフのためのプロフィール
maher shalal hash bazはロックに対する罪悪感から出発し、やがて「諦めて近付いていく」という方法を採った.。メンバーは最初から超絶技巧の人々の集まりであって、そのあまりの超絶技巧故にギタリストのワンダウンストロークだけで高円寺の店(名前は忘れたけど当時原マスミさんがよく出演されていた)を撮み出されるほどであった。
その後も吉祥寺マンダラⅡ 、最近でも高円寺円盤等に出入り禁止を言い渡されている。その様な訳で、超絶技巧故の人々の妬みに対処することがバンドの課題であり続けてきたが、いくら工夫し努力しPAにテムポ正しく挨拶しても世に近付き下手に演奏することが出来ず、禁令下エチオピアの演歌バンドの様な状態に置かれてきた。メンバーは常に下を目指 しながら、それでも日夜練習は怠らず幻想の高円寺の幻想のロッククリティークの主催する来るべき幻想のベニューへの幻想の出演依頼を待ち設けており、現在は主に(無善寺に出演料1000円払うことも出来ず、ここなら只なので)高円寺南口ロータリーで合奏している。主な記録には、京都で録音された「マへル京都へ行く(org)」 、シアトルで録画された「マへル本店に行く(黒猫音像研究所)」などがある。
4.2-10
物原(ものはら)-漏れる器
hakata@tetra
物原(ものはら)-漏れる器
「漏れる器」というキャプションを着けて会場に居てください。人に訊かれたら「私が漏れる器だそうです」と答えてください。強力粉で器を作り、卵白と砂糖とレモンを泡立てて釉薬にして、オーブンで180℃で焼いてください。売れたら寄付してください。壁にファイルで送った26編のテキストを張り出してください。
というインスタレーションの指示を送りました。行ってギャラリーの人がその通りにしてくれているか確かめてください。してくれてなかったら想像してください。