2012.4
Baby Watchfulness
僅かな意味のずれが
さざなみのように押し寄せる
肉の色が中米のふじ色に変わる
淡い手術台で 抗がん剤治療に収斂させられる
ところが
Baby Watchfulnessに 意味の大波は突然押し寄せる
知らなかったことがあるから、見張っていたのだ
私達と敵と、どちらが感覚を研ぎ澄ませ続けていられるだろうか
うららかな日に 乾電池は 寿司のように 眠りかけ
月が昇ることも 知らずに
then she takes little note as the moon drifts across the sky
そして大根を薄く切り ぼくはケトルのデザインをしていた
基本的には女は嫌いだ
先走る花々の意味の先に 先廻りして 変容する 意味の先に 先廻りして
先を急ぐ振りをして 逆に 花に戻ることが出来ないだろうか
家族の中で すべての言葉は その反対の意味 になったのだから
終わりのしるしの言葉は 雨ざらしにされて 白骨化した洗濯バサミのようになった
ラジオから流れる先廻りした素朴さが 多くの魂を殺している
眼鏡に引きずられて 顔が前に進んでゆく
先廻りすることは できないだろうか
それはこういうことか と 餓死自殺を企てた
尾形亀之助なら 満開の日の雨戸の中だ
体の中が暗室なら せめてカメラ・オブスキュラのように 反転した映写を鑑賞しようではないか
るせ寄し押然突は波大の味意にssenlufhctaW ybaB
Galatians
手紙を書いたのは何故か
そこにいる人びとのために?
それともその州にいる1人のひとのために?
手紙はいつも1人に宛てられる
すべての手紙は そういう風にして1人のひとの許に届く
人びとで構成される体に対して手紙を書く
しかしそれはやはり1人のひとの体に対して構想される
bccのようにして届く愛はccのようないくつもの体を持たない
手紙はいつもひとつの体を求めている
婚宴
婚宴はドスト氏の風土的な色に包まれ 銀のフォントは似合わなかった
嘘つきの僕は花嫁も偽りだと思っていた
黒いレースで着飾った女たちや
癌の猶予期間の余生を送る禿げ上がった男たちが
ビスケットのように乾いた笑みを浮かべて
そうだ、長い長いキスの後、、、
紅白桃の3色に植えられたスオウのようにゼカリヤ的な 隈のある写真
終始にこやかに
既知の曲に合わせて 2人は登場した
連れてこられた花嫁の頭の花は 白に緑が入って
由紀子は深夜にジャスコで清掃していた
淳一が一緒だったのでさびしくなかった
ずっと笑っているよ
すなおだな
掃除の手に指輪を嵌めたね
4.1
avon
closing live show
+reiko, w/saya
大阪は永遠の半ばのアーケード
4月4日
step family blues
マッサージ痛みよりかなしみのほうが大きいと言い聞かせている
4月5日
さよなら三角またきて四国
4月7日
http://t.co/3KhFVsxr
寺田町ゴシック
三階は怖いとアッちゃんは言う。焼け焦げているのは個人史である。いきおいどんな展示も建物のトラウマをめぐる彼女との共同作業となり、炭化したピアノは負のエネルギーを震えながら放出するための濾過器としての役割を期待される。三階は、焼ける前はアッちゃんの部屋だったのである。タブローのように外を切り取るサッシのかっちりした窓枠は、ここが後期ルネサンス以降の「室内」であることを辛うじて思い起こさせ、まだ言葉にならない彼女の記憶のフレームとなっている。だがそれだけなら、他の町屋プロジェクト的な助成金アートからこの空間を差別するものとはならなかっただろう。ここには天井に貼られたブルーシートから降りてくる暴力的な光が、恰もアート」以前の建築様式の雨漏りのようにして部屋の近代を撹乱する光景が屡現出する。いってみれば、三階は頭蓋であり、窓枠が目であるなら、天井に背広を着た光の後姿が見えてしまうような第三の穴があるということになる。そこで奏でられる音楽はいつも、世界に投げ出されたまま、失われたものの源に触れるようなstep familly bluesでなければならず、そこにこれから展示されるであろう剣吉のいか焼めいた馨子のリアルには、アッちゃんのたこ焼きのような身体のフェルト・センス獲得のためのセッションとしての、現存在の骨組みをチェンバーでは断じてない三階の構造に拠って矯正する震えのような二人の交感がまずもって求められるのだ。あ、だから
4月8日
月夜のボタン
月がきれいなので
虫を食べることにした
抵抗して弾けて飛んだボタンは月になったが
光になれば月は見えず
虫のように真っ白になって歩いていた
月を見るためには虫を食べなければならない
変わらなければならない
月になってはいけない
今夜のきみは空のメダルのようで
コートの中はひとの形はしているが
凍結されたカードのように空っぽだ
月を見ず 花を見ず
メダルのようなボタンになって
拾われぬまま
照らされず
虫を食べるようになることなど思いもかけないのだ
ボタンの血を飲み月の肉を食べることがそんなにいやなら
二トントラックがバックするから
心をひねりつぶせばいい
花を見ず 強姦され
月を見ず 強姦され
ぺしゃんこになった二次元の光
ひとはいつか虫を食べるようになると
ぼくは今夜は思っているんだ
犯罪者同盟はハンザ同盟から来たのかといまさら気付く
The whole wide world was your medallion
4月10日
座りやすい日向には必ず吸殻が落ちていて ぼくはそこに腰掛けていつまでもきみのボタンをいじっています
演奏できないのをきみのせいにしちゃいけない
病気をクッションにした体の悪企みでぼくも乗り捨てられる
ぼくだけがまだボタンを持ってうろちょろしている
間違って膨らんだ財布にボタンを入れたまま潰されるのを待っている
拾われることのないボタンのように詩は消えていく
月に向かってそれは擲られ 波に向かってそれは擲られ
見捨てられて ラマ・サバクタニ と叫ぶ 声も聞こえず
小さいひつじが いえをはなれ、ある日と おくへ あそびにいき、花さく野はらの おもしろさに、かえるみちさえ わすれま した。 けれどもやがて よるになると、あたりは くらく さびしくなり、うちがこいしく ひつじはいま、声もかなしく ないていま す。 なさけのふかい ひつじかいは、このこひ つじの あとをたずね、とおくのやまやま たにそこまで、まいごのひつじを さがし ました。 とうとうやさしい ひつじかいは、まいご のひつじを みつけました。だかれてかえ る このひつじは、よろこばしさに おど りました。
昔通っていた教会で習った歌を思い出しました
敵の歌に身を斬られる
かなりやばい もうやめようかな
さくまえに木 全体があかくなる
さくらはねさくまえにちりはじめるの
永遠も半ばを過ぎて桜かな
飽きさせて から散り始める桜かな
猫とはひとつの愛の欠如である
http://t.co/IFHR3h4s
http://t.co/1CxTA0tH
4月12日
切られた絵
いくつかの絵画を切って
雨の止んだ夜道を 軽トラに積んで しかもそれを
本業とは考えなかった
車軸から突き出た戦車の武器に
跨がれないのは不文の法による
見知らぬ人をもてなすように
愛は宿屋のようにずらずらと隣の家に移った
裁判員のように 私達は座っている
切られた絵は遠いところで有罪だ
扮装して映画に撮られる
全て 座についている者たちは
心から 塵を振り払い
背広が藤色に切られた絵を示して そこに住め
にやけた土に鍬を入れて
ツンツルてんの脛を刺されて
ブタの手のひらをひらひらさせて
コスチューム は 初めてのカラー映画
おばさんに似たおじさんに似たおばさんと
good day, 大いに恵まれた者よ、
家畜小屋に切られた絵
ろばの背中に切られた絵
練炭殺人の菓子袋
苦しい胸
長い剣があなたを貫くでしょう
低い声で唄う 障害者の 大人
空気が寒く濁って 降りてくる
もう産むのか、もう産むのか
被告だっていうのを 忘れ果てていた
波照間島に すたすた歩いてゆく
フォークソング のような歌が聞こえてくる
ああ 遠い 遠い
霊の崩壊のために泣き喚け
分割のための垂線のように 降りて来る
カラカラの水
耳の裏側に口があってそれが僕に喋る
物事を はっきりさせるために
映画の光のような
ものしかない
裾野のない山 を見ている
切られた絵
4月13日
たたみのうえでしにたかったあり
あさおきるとありがるいるいとたたみのうえでしんでいました。
あるいはわるいあいはいたたまれぬ脳の神殿域にいました。
4月15日
れいらうの松風の吹く山頂に徒歩で女は登つて来たり
宇多田ヒカル – Flavor Of Life -Ballad Version-: http://t.co/FpESLeyU via
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4月18日
5月に千葉の市川で、離散して廃屋になった実家でイベントをやるという女の子に会いました。参加者は一晩だけ家族として過ごすことが求められ、食事と入浴が主な予定です。翌日の朝家は再び封印されます。
山 と書いて ハル と読ませるハル・メギド
4月19日
ParisLondonNewYorkWestNile Trailer: http://t.co/fzuUmJST
4.20-5.1
野毛旧バラ荘
exhibition
porcelain exposer2
今回は玉柳君の送ってくれた牡蠣の殻を焼いてパウダーを手につけて轆轤をし、そのまま切り離して本焼、というものです。バーなので夜しか空いていません。
4月21日
躑躅オレンジ濁った返歌の熱
4月27日
すげえありがたいんですけど@Ryo_kazz
4.22
ufo club
mshb
4.28
野毛旧バラ荘
瓢箪レコード新作出るので買ってください@Ryo_kazz
オープンカフェにはいい季節だな
見てるだけだけどね
4.30
裏窓
“all alone”