tori kudo

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2013.3

 

3.20

cockc’nell

@jam

3月24日

人体

腐った歪の
雛形のない楽器の背
そういえば
あなたの青はちりばめられている
わたしの嘘の上にあなたの青はちりばめられている
同じ指を怪我して
僕だけ内出血しているのはそのためだ
煮るための部位に切り分ける
頬と尾と
眉毛の抜け落ちる頁の地表が捲れ上がり
下にあるものが上になる
ああきっとみっともない人体
池に被さる枝
水面に映る
象のようなものが詩句に現れると
私たちは絶対に似ていない

 

人体

腐った歪の

雛形のない楽器の背

そういえば

あなたの青はちりばめられている

わたしの嘘の上にあなたの青はちりばめられている

同じ指を怪我して

僕だけ内出血しているのはそのためだ

煮るための部位に切り分ける

頬と尾と

眉毛の抜け落ちる頁の地表が捲れ上がり

下にあるものが上になる

ああきっとみっともない人体

池に被さる枝

水面に映る

 

象のようなものが詩句に現れると

私たちは絶対に似ていない

 

偏頭痛

肉を転がしている
慣れ親しんだサイコロ型の死臭
頭蓋を揺らせぬ視野の狭窄
断言の小気味良さに包丁を入れる
気胞を含んだ羊羹に似た発酵体
塗れている
伸びすぎた髪の カマボコ板上の両断のshotsが 声に規定されてゆく 肥満体に魂が刺さって ただ涙をたれ 物が二重にしか見えなくなる
バタ臭い表情の洋物アニメ
肉を転がしては
マスクに死臭

偏頭痛

 

肉を転がしている

慣れ親しんだサイコロ型の死臭

頭蓋を揺らせぬ視野の狭窄

断言の小気味良さに包丁を入れる

気胞を含んだ羊羹に似た発酵体

塗れている

伸びすぎた髪の

カマボコ板上の両断のshotsが

声に規定されてゆく

肥満体に魂が刺さって

ただ涙をたれ

物が二重にしか見えなくなる

バタ臭い表情の洋物アニメ

肉を転がしては

マスクに死臭

 

 

 

3月31日

 

叙景

蛍光黄緑の死の
片頭痛は花見
奇声を発する度に間髪を入れず何十年も叱り続けて来た
欄干から 落上
縁取られた文字に水が溜まっている
奇声を発する度に間髪を入れず叱っている
何を言っているのだろう
シューとかシャーしか聞こえない
とても長い手
が固有名の喜びに震える
最後はみんな屋上で笑ってほしい

 

叙景

 

蛍光黄緑の死の

片頭痛は花見

奇声を発する度に間髪を入れず何十年も叱り続けて来た

欄干から 落上

縁取られた文字に水が溜まっている

奇声を発する度に間髪を入れず叱っている

何を言っているのだろう

シューとかシャーしか聞こえない

とても長い手

が固有名の喜びに震える

最後はみんな屋上で笑ってほしい

 

今日でなくてもよかった

今日でなくてもよかった
いつでも今日は今日でなくてもよかった
今日で終わりにしなかった
先延ばしにしていたからこそ生きてこれた
のだ
今日と唱えられる日の続くかぎり
今日は胃の中に閉じ込められている
先延ばしにされていく
今日と唱えられる日の続くかぎり
障害のある子供を叱り続ける
バック駐車し続ける
今日許されないことは
ずっと続いてゆく
ずっと許されない今日が続いてゆく
減っていく者と増し加わっていく者が交差した
明らかに体つきの違う人種
いつでもそれは
今日でなくてもよかった

 

今日からだね

 

今日でなくてもよかった                   

いつでも今日は今日でなくてもよかった

今日で終わりにしなかった

 

先延ばしにしていたからこそ生きてこれたのだ

今日と唱えられる日の続くかぎり

今日は胃の中に閉じ込められている

先延ばしにされていく

今日と唱えられる日の続くかぎり

障害のある子供を叱り続ける

 

蛍光キミドリの死の

片頭痛は花見

奇声を発する度に間髪を入れず何十年も叱り続けて来た

欄干 から 落上

縁取られた文字に水が溜まっている

奇声を発する度に間髪を入れず叱っている

何を言っているのだろう

シューとかシャーしか聞こえない

とても長い手

 

今日でなくてもよかった                   

いつでも今日は今日でなくてもよかった

今日で終わりにしなかった

 

先延ばしにしていたからこそ生きてこれたのだ

今日と唱えられる日の続くかぎり 今日は胃の中に閉じ込められている 先延ばしにされていく 今日と唱えられる日の続くかぎり 障害のある子供を叱り続ける バック駐車し続ける 今日許されないことは  ずっと続いてゆく ずっと許されない今日が続いてゆく 減っていく者と増し加わっていく者が交差 した

明らかに体つきの違う人種

いつでもそれは

今日でなくてもよかった

バック駐車し続ける

今日許されないことは

ずっと続いてゆく

ずっと許されない今日が続いてゆく

減ってゆく者と増し加わってゆく者が交差した

明らかに体つきの違う人種の子供

 

今日でなくてもよかった                   

いつでも今日は今日でなくてもよかった

今日で終わりにしなかった

 

 

 

 

今日からだね

今日でなくてもよかった                   
いつでも今日は今日でなくてもよかった
今日で終わりにしなかった

先延ばしにしていたからこそ生きてこれたのだ
今日と唱えられる日の続くかぎり
今日は胃の中に閉じ込められている
先延ばしにされていく
今日と唱えられる日の続くかぎり
障害のある子供を叱り続ける
蛍光キミドリの死の
片頭痛は花見
奇声を発する度に間髪を入れず何十年も叱り続けて来た
欄干 から 落上
縁取られた文字に水が溜まっている
奇声を発する度に間髪を入れず叱っている
何を言っているのだろう
シューとかシャーしか聞こえない
とても長い手

今日でなくてもよかった                   
いつでも今日は今日でなくてもよかった
今日で終わりにしなかった

バック駐車し続ける
今日許されないことは
ずっと続いてゆく
ずっと許されない今日が続いてゆく
減ってゆく者と増し加わってゆく者が交差した
明らかに体つきの違う人種の子供

今日でなくてもよかった                   
いつでも今日は今日でなくてもよかった
今日で終わりにしなかった

 

 

突風

中間地帯が無くなって
上下に貼り付く言葉
貼り付くようになったのは
重力より大きい力
重力より大きな力に吸われて
零度のカマクラを作る
雨どいが光る
ぎりぎりの写真
足早なそこびかり
そこびかりするまあたらしい安物の靴
埋め込まれた地面の
動画
地面に埋め込まれ地面の動画
浅く腰掛け
空洞をなぞれ
コウモリは空洞をなぞれ
白い気道の壁
に書かれた文字
石と間違えて
名が生き続けた
骨壷の中に保存されていた文字
抜け落ちた頁に気づく 夏まで
自分であることをやめない子供
タラゴナで
夏まで自分であることをやめない子供
北朝鮮に貼り付く
北朝鮮が食堂に貼り付く
ライトで照らすと
北朝鮮が食堂に貼り付く
深刻な脅威となったことは一度もない
反語のチンピラ
反語の白いチンピラ
山吹の黄の濃さ
から抜けてゆく道 突風

 

突風

 

中間地帯が無くなって

上下に貼り付く言葉

貼り付くようになったのは

重力より大きい力

重力より大きな力に吸われて

零度のカマクラを作る

雨どいが光る

ぎりぎりの写真

足早なそこびかり

そこびかりするまあたらしい安物の靴

埋め込まれた地面の

動画

地面に埋め込まれた地面の動画

浅く腰掛け

空洞をなぞれ

コウモリは空洞をなぞれ

白い気道の壁

に書かれた文字

石と間違えて

名が生き続けた

骨壷の中に保存されていた文字

抜け落ちた頁に気づく 夏まで

自分であることをやめない子供

タラゴナで

夏まで自分であることをやめない子供

北朝鮮に貼り付く

北朝鮮が食堂に貼り付く

ライトで照らすと

北朝鮮が食堂に貼り付く

深刻な脅威となったことは一度もない

反語のチンピラ

反語の白いチンピラ

山吹の黄の濃さ

から抜けてゆく道

 

突風

 

 

 

memorial

いつもの場所にいるのに 白のショールを羽織って 若手議員の春駒が マナーモードの野原に立つ
認識
遺伝性の罪が拡がった野に 菜の種類を数え 人間の親を持たない二人が 酵母無しの頭痛
メロン色の月が
マナーモードに震える
見事な生花 1980回目のキャンティのアロマ 金魚鉢の尾型の沈澱 家の者たちがどのように行動すべきかを知ってもらうため
闇はコーラの黒
あー自殺したい

memorial

いつもの場所にいるのに
白のショールを羽織って
若手議員の春駒が
マナーモードの野原に立つ
認識
遺伝性の罪が拡がった野に
菜の種類を数え
人間の親を持たない二人が
酵母無しの頭痛
メロン色の月が
マナーモードに震える
見事な生花
1980回目のキャンティのアロマ
金魚鉢の尾型の沈澱
家の者たちがどのように行動すべきかを知ってもらうため
闇はコーラの黒
あー自殺したい