tori kudo

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◎2013.8

ひとつ、手がかりを求めている。弦が弾かれる音は聞こえた。奴は蝉になる。きっと。ぼくらは繭のようにあちこちに蹲っている。

豪雨と干魃の中で、嫉妬のない地方に湯引きされ脱鉄された夏。

 

単なる知識化と体の不調に逃げ込んでいる

蛹を切ってやろうとする行為

5年かかる

カミングアウトが強依存に

現家族は安全な場所ではない

独占欲から全ての傷をさらけ出す

人はハンモックの結び目として

enpowerment

黙って聞いて拍手する

コントロールの反対

本来なら熱気包になる筈の

かなかなの、わたしのための移動

プロフィールが書けない理由はトラウマ史ではないから

歴史の記述の記述はまず感謝その後怒り

河口に渡る橋がない

ジェノグラムの作成

縁切りとか自殺の

サバイバル・グループ

第二層で血が吹き出す

否認のエネルギーの放出の後に見えてくる

怒りの対象になった場合

自分の後ろ姿が見えたら声をかける

全ての本の背を剃刀で切った

機能不全的なインナーペアレントを手離す

親はひたすら残念だ

鈍磨や否認は完了している

拒食

プロセス嗜癖と過食

対等

どぶねずみ

ウディー・アレン

認知療法的に自尊心を上げていく人

 

3号機夢の個室の延長はどなたに電話すればいいのか

けろよんはちょっと黙っててくれないかかなかなの声をこれから聴くから

 

音を信じず音に振れる

8.4

三津@ミツハマル

発酵栓を使ったザイローズの演奏

S字型発酵栓という、瓶に装着させるだけで酒が造れる便利なものが市販されていることを知り、白神山地の酵母も取り寄せて、糖類ならなんでも二酸化炭素とアルコールに分解させたくなった時期があった。ちょうど焼き物屋が地球を丸ごと窯に入れて焼結させてしまいたいと夢想するのと同じである。

ちょうど三津の花火に合わせた自分の展示があり、音楽も頼まれたので、在廊作家と店主ヤマタニノリコによるザ・ザイローズというバンドを考えた。要は、葡萄原液の瓶のS字発酵栓にコンタクト・マイクを付け、発酵の音を拾い、ポコッという発酵の音に即座に反応してマリンバを合わせる、というものだった。

 

裂けトマトみたいと笑われた

見つけてもらえぬどてカボチャ

豪雨と日照の繰り返し

夢は夜開く

漏れる茶碗と馬鹿にされ

買い叩かれて儲けなし

放射能なら漏らすのか

夢は夜開く

音色が変わって楽しいか

楽器が弾けるドヤ顔に

いつまで歯向かうマイナーの

夢は夜開く

1から10まで数えれば

素数は2357で

友愛数など遥か先

夢は夜開く

15,16,17と

お盆で切符高かった

個展出来るのはそんな時期ばかり

夢は夜開く

 

もうすぐかなかなが哭くので待っている

鳥は遣わされるが、かなかなは運ばれてくる

 

8.7-11

西荻FALL

exhibition漏れかっこいい

最後の詩行はあとからあとから舐めとられてゆく

詩は場所であり哲学は場所の言い換えである

存在とは場所が舐めとられてゆくことであり

蛇は塵を舐める者である

詩の雑誌とは舐めとられた場所の幻影にしがみつく者たちの尻尾の羅列であり

ダンスとはまだのたうちまわっている、肛門を含んで切り取られた尻尾であり、

愛とはやがて動かなくなるその尻尾に降る無情な雨であり

僕とは御堂筋線である

 

8.8

ラストワルツ

w/aya

日暮れひぐらし ひぐれに哭く

8.9

鹿沼 

ジョン・ブッチャー

John saids Kanuma is a dipressed town.

「the bookstore」という演奏をする

鹿沼

 

どの家にも濡れそぼった犬が繋がれないまゝ尻尾を振っていた

道はサンダルを汚し

窪溜まりの毬栗はうずたかく

空き家の便意は限界に達して

水路は韮色の熱を流されていた

 

ベルクなど行ったところでなんになる

マリエレギャルソン懐かしいな

どこにいるかというとザネッティでモレッティ

イタリアのテクノは何を引き継いだか

イグザイルとか亡命ではなく ブルジョワの空気を肺に纏った避難民を受け入れたのだ

シャツがボーダーでスカートが縦のストライプ

洗濯女と洗濯板女のオペラ

道は幅ではなくt数で決まる ちなみにここは14.0t

14.0t の女が通ったらこの道は終わりだ

「作り話のように思い出す」*

サブウェイ・セクト的なスタディ 白髪の 東京

日を経た者のスローン

凡ての転送を遮断し

痰もへちまもない

             *飴屋法水

 

レッドブルがまだなかった頃、わたしはエヴィアンを飲みながら屋上でおしっこをしていた

人差し指でガラスの海を撫でる前は親指で愛に楔を打ち込んでいた

 

「ひっくり返ったらもうダメっしょ」と若いカップルが言い捨てていくのを摘まんで街路樹に掛け、「もうひと頑張りしてくれい」と念じて鳴くのを待った。

 

宇宙が出来る前からわたしはあなたの懐刀だった

 

8.14‐15

高知県美でバレエに参画する

100年目の春の祭典La Commémoration centennale du “sacre du printemps

+大木裕之, 実験君, etc

DJ1913「世界の終わりに美に殉じる」 

ストラヴィンスキー「春の祭典」、ドビュッシー「Jeux」、シェーンベルク「幸福な手」、スクリャービン「ピアノソナタ9、10」、プロコフィエフ「ピアノコンツェルト2」「春の祭典」から始まる「サウンド・アート」の歴史は今年で100年目なのだ。

君のため夏は終わりと叫びおる拡声装置としての野の百合

 

学校は楽しい

 

夜の河童 上手く言えましたね

縛られた胴と左腕

少なくとも二階建てで

鏡板に朱の塗料

あなたを知ろうとしなかった

骨を擦り筋を引き裂く

 

私たちは絶滅の帚に逆らっては何も行えません

ただ絶滅の帚のためにしか行えないのです

 

まずこれら(倉地飴屋)が与えられたものだということに常に立ち戻らなくてはならない

与えられたものをこなすのは演出家の仕事である。演出家なら原発推進でも原発反体でも一度請け負ったらそれをゼロ地点に引き上げ或いは引き下げて作品化するだろう。

ブランショが言うように、不在の不在としてのエクリを、顔と名前を消去することによって作品化するのだ。

われわれを引き合わせたのは「御縁」か「資本」か「友愛」か。「作品」はそれを問わない。

「作品」は「音楽」であってはならず、「演劇」であってもならない。それは「演出」でなければならない。 

その徒労の全ては「音楽」を救うためになされる。

鶯谷では二つの詩の場所が、上野では二つの演劇が、同時に存在することになるだろう。二つの「集積」を繋ぐものは、政治意識による上層の感情ではなく「世界の終わり」の事実性以外にないだろう。

「春の祭典」から始まる「サウンド・アート」の歴史は今年で100年目なのだ。

 

「まぶしい の反対語ってなんなんだろね」 家内は腰が治らずまだ買い物に行けません スイカ半分でも持てない このまま車椅子になったら家を空けることはできなくなるかも 保険も入ってないし 明日はいつでも「グラサン通して目に馴染む」

それは雅楽では夏が半音上ずり冬が半音漏れ落ちた選択です。

アトミック・サイトのガイガー・カウンター付きのギターはF#だった気がします。

 

山の大洲はひと夏の

碧の川に蔭落とす

首を垂れたひまわりの

重い田舎のシャンソンに

切通しを行くパラソルも

影の黒さに身を落とす

Lilith said my true name was “Kayoi” san.

 

曇り空の下で自由になりなにがしかの方策を練る

出産の知らせのようなある種の

お慶び

そして水溜まりを踏む

 

盂蘭盆奴隷と紫

 

atonementであるべき日の玉音の

野菜に刺さるベクトルの

ひとり残った家族の

戦地に赴く娘の

金持ちではあるが

atonementであるべき日の紫

はみ出したシャツの子供

を煮る

この道の石垣は炎の照り返しに染まり

見つかった落書きが法そのものであるような

暗紅色を遠近法によって薄めていく

寄り添う太った脇役の夫婦の輪郭が

艱難に稜線を与える

罪の奴隷になるには努力は要らなかったし

義については自由だった

 

夏 お題でしか動けない頭に玉音を浴びせる

atonement 火を焚くことも憚られるのか、

どの窯もひっそりしている

そして貴女は倦怠を知る

 

 

崩れ

 

崩れに

ずれ込む

斜面にある

石の板の

自分を読書する

 

斜面にある

後ろ前のワンピースが

こちらを向いているかのように 

彫られた線を 読んだ

 偽預言者の真剣な芝居のように

 

もう忘れよう

部屋に紛れ込んだ生き物のこと

強固に凝り固まったものに対する変革には

化学変化が必要なので

 

「私」はいまや添付ファイルで誤送信され てくる。かつては配達されず彷徨っていたのだが!

 

8.28

ゴロゴロナイト@道後 町屋

寝ながら演奏できる楽器を持ってきてください

発酵の音を増幅させるこの方法を、コンクリート・マイクとコンタクト・マイクとエフェクター類で再び試した。参加者は寝ながら演奏できる楽器を持参し、発酵の音に合わせて演奏した。

 

今流れてるジャズドラムださい。アクセント全部逆にしてやりたい。

満身創痍工夫

 

日本に於ては素朴さなどあり得ない。演奏とは血に至るまで抵抗したことのない人々の劇場で、見世物になるということ。

くさはらをバイオリンをひきながらはしっているやつがいて、よくみたらおれだった。

 (財布を落として)

財布を落として

削ぎ落とされていく時間の脂肪

黙示の骨格という岩が顕れる

私達は礼儀正しくあわてふためく

人のことを考える

特に声の響きを

 

脳内を横書きの文字が流れてゆく

私達はこのようにしてうっかり命を落とすだろう

凝固する白濁

鷲掴みの秒針

どこか負の大陸での 安堵

動物的なものが影を潜める

そして

ひかりのように立つ

背中を摩る

 

引き出しの多い

背中を摩る

努力が重複するのを避け

漂う軟骨

きみの燃えかすは空に落ちて