tori kudo

Back to the list

2014.7.9 layer betrayer at FALL

09-13/07/14nishiogi@fall ceramic exhibition “layer betrayer”
今回は練らない土たちの政治性をテーマにします。高嶺格が「在日の恋人」で、洞窟で器を作るところに行き着いたのと同じ理屈でものをつくる。高嶺さんはベルリンのマヘルの客席で「避難所」のインスタレーションをした。建物の外には「想定外」の垂れ幕が掛かっていた。ベルリンのほうが福島に近かった。遠いほうが生々しく、近くにいるとその近さに遠ざかりながら沈んでゆくのが超ひも理論的な心理の流れで、それを時系列を無視して個人的事件或いはモノローグとして天命反転地的に提示するのがベルリンのユダヤ資料館だった。女流陶芸家が何人か、収容所の中に居るようにして轆轤を挽いた。そんなディスプレイだった。そこもまた、洞窟だったのだ。