tori kudo

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2016年の3つの物

2016年の3つの物

・フレンチプレス

オリンピアで一回転して違う次元に着地した浅煎り酸味のサードウェーブに触れ帰国後Paul Bassett新宿店で購入したbodum社ポルトガル工場製フレンチプレスが大谷直樹君のロック史に則った焙煎も相俟って1916後半の朝の4分間を特殊なものにしたことは否めない

 

・搾菜甕

重慶の搾菜甕が大量に鹿沼市に流れ込んだ経緯は知らないがスナックの入り口に傘立てとして置かれているのを見て変に思ったのが始まりで二枚目の写真は岡香という同じく鹿沼の絵を描く人の玄関に置いてあるというので撮って送ってもらったもので松山で大量の紹興酒用の甕を将来して放下してある人の庭は知っているが搾菜甕は見たことがなかったし砥部では口縁が開いているのに高台が八の字になっているものを「バチ」と呼んでデッサンの修練が足りない者を諌める口調があるがこの搾菜甕の口付近のゴンズイのような曲線はこの手があったかという意表を衝くものであった

 

・S字発酵栓

榠樝を酒にしようとしていて瓶に突っ込んだS字発酵栓の画像をアップしたら陶芸をやっているユニさんがそれは自分のヴィーナスという作品と似ていると反応してきたのでボッティチェリですねと返すとそうですと言うし三つ持っていたのでライブの時に持って行ってひとつあげたらよろこばれそれでいまは大久保のひかりのうまにあると思います