2016.9.18 SDLX Every Song I’ve Ever Written – Band Night
MSHB
Every Song I’ve Ever Written – Band Night
2016.9.18 SDLX
http://www.everysongiveeverwritten.com/en/songs/nectar/
に挙げられている58曲を、一曲につき30秒以内、指示されたアクションに基づいて数人で「演奏」する
基本となる舞台装置は3曲目のイメージを元にして発想されました。先の尖ったゴム質に見える等身大の銀の棒が林のように立っていて、その根元を発砲ウレタン(工事現場でよく見かける黄色い充填剤)が洪水痕のように覆っています。発砲ウレタンは、種が撒かれるジェイコブという土壌を、銀色の棒はそこから屹立するかれの意識を表しています。そのセット全体はshow bizに取り込まれているかもしれない彼の、あるいは彼以外も含む邪悪な世界全体を表します。
それに詩の中のフィクションとしての失恋体験が加わります。そのアクションはおもに銀の林の前で行われますが、銀の林に抵触する度合いが知恵と呼ばれるものに重なりあるいは重ならない様相がかれの黙想と麦としての成長の度合いともなって測定されていきます。
開演15分前
アンプは後方に、マイクは方向性のあるものと全方位性のものひとつづつ、前方に置かれている。それを意識して演技する
舞台に養生のためのブルーシートが敷かれる
その下にスイスチーズ状の多孔質の紙?素材を仕込んでおくが、ブルーシートほどの面積は必要ない。あとでブルーシートを一部捲って、それを見せるだけなので。
ブルーシートの上に先の尖ったゴム質に見える銀色の棒を10本ほど密集させて立てる。
発砲ウレタンを上手側から押し出しで銀の林の根元に押し出していく作業をすでに始める。
前方にソファが置かれている
アプリ“snow”で久保田と愛子は互いの顔を入れ替えて遊んでいる。その画面を前島がビデオで撮り、プロジェクターで壁面に流している。
久保田の顔はやがて髭面に変換される(当日まで伸ばしていても可)
開演
ステージ上方に曲ごとにタイトルと演奏方法が映し出される。
タイトルは英語のまま、演奏方法は仏語。
一曲は30秒以内で、ひとつあるいはいくつかのアクションで成り立っている
30秒経つとトライアングルが鳴らされ、次のアクションに移らなければならない
楽器あるいは音の出るものを身に着け、身体の動いた時に生じる音を演奏にするつもりで動く
劇に上乗せするかたちでの音楽は演奏しない
舞台上の人やスタッフは「la musique」と書かれたTシャツを着ている
01 Nectar
「除菌されたひきこもりを表現する。人が銀の林の後ろに隠れていて、それに別の人がアルコール系脱臭剤をスプレーする。
銀の林の中には封を切ってない強い酒が置かれている」
02 The Soil of my Soul
「上手側から発砲ウレタンを銀の林の根元に押し出していく。銀の林の中央近くまで及んだところで止める。」
03 The Kings of Electricity
「3人の男が、ジェイコブにI am your father, と言う」
(仏語訳はジェイコブに、だが実際はジェイコブ役の久保田に向かって言う)
04 Last Days
「銀の林を都市に見立て、サーチライトのような光の束が下方から縦横に当てられる」
05 The Forger
「工藤さんが「船の中のプール」を唄う」
06 The Warden
「アドルフ・アイヒマンとボルヘスは合体するか。「わが闘争」と「砂の本」を切り裂き、合本にする。あるいは砂の本をめくろうとする。」
07 I’ve Seen It All
「トレパン姿の劇団員の発声練習の要領で、「あ、え、い、お、あ、う、眠れぬ夜を眠り」云々と言う」
08 Heinous Crime
「木股展のbbsが映し出される
http://6908.teacup.com/kimata2015hakata/bbs
さらにモントリオールの犯罪名が列挙される」
09 The Relationship
「寝ながら、鼾をかきながら“吠える”
yesとnoを同時に言う」
10 Unmailed Postcards
「一人が粘土を渡すと、
もう一人が血の吹き出ている鉛を渡す」
1 The Place & Time
「ジェイコブの処に行きジェイコブ!ジェイコブ!ヒュー!ヒュー!とエールを送る」
12 I’m Just The Talent
「韓国の「国定中学校国史教科書」を読む」
「蚕を揚げた菓子を食べてみせる」
13 I Make The Bed
「シーツを床に敷き、それを凝視する」
14 Literature
「濡れたマッチを擦って失敗しそれを銀の林に投げる」
15 Hand on the Fader
Stay!と言われて待つ犬の真似をする
16 I Made A Decision
「銀の棒のひとつに契約書を挿す」
17 Crooked Timber
「足を頭の後ろに組む踊りをする」
18 One Million Panaceas
「ズボンのベルトを外し、それでシーツを打ちながら皺を伸ばそうとする」
19 Date Movie
「映画館のポップコーンを頬張ってにやにやする」
20 The Opposite of Irony
「簡易ガステーブルとフライパンで氷を焼く
耳朶で火傷しそうになった指を冷やす、という演技上のクリシェを使う」
21 The Double Bed
「シーツをもう一枚敷く」
22 Everything and Everyone
「男は羽をつけて這いずり回る
はいずりまわりながら皆に挨拶していく
その表情は難しい」
23 Polyester
「二枚のシーツの下に男女が潜り呼吸をする」
24 Salvation
「白と黒の紙の雪が降りそれに光が当たる」
25 Here’s to a Long Life
「銀の棒の根本を丹念に触り、それがどうやって立っているかを示す」
26 Life After The Charts
「目隠しをして銀の棒の林の背後に隠れ、おとなしく素直に笑う」
27 Instead Of Me
「女はリュックを背負ってSDLXを出ていく
男は蝉になって仰向けに死んで歓喜して蟻に運ばれていく」
28 Do You Love Me?
「シーツを折り畳んでマットとする。そこから女は出ない。女は男に手を伸ばすが届かない。その周りを蜂のように飛び回っていた男はやがてマットに坐ろうとする。そうすると女は男に唾を吐きかける。」
29 Cut Glass
「男が女の口に五円玉を7つ投げ入れる。女が男の口に一円玉を7つ投げ入れようとするが逸れて入らない。」
30 The Broken Throat
「声変わりする前の声でミーンミーンと言いながら蝉の抜け殻を銀の棒につける」
31 It Didn’t Work…
「CD化されたLPと元のLPが銀の林の中に立てかけられる。おそらくはコーエンの”various positions”。」
32 The Beautiful People
「クールなカップルがオープンカフェでエスプレッソを飲んでいるところを乱射される」
33 The Apartment
「ギターで綱引きをする。二人はネックを持ち、一人は綿人形を背負って反対側の一弦を持つ。やがて弦が切れる。」
34 The Accident
「男の頭の天辺から男が生え出て、口の奥から女が這い出ていく」
35 Catalogue or Guide?
「PARC新井さんは会場で突然死ぬ
新井さんがいやがった場合、柴田さんが
「国際舞台芸術交流センターの柴田です。本日新井が所用のため、新井になり代わりまして私がやらせていただきます」等言って死ぬ」
36 The Dirty Old Man Song
「男は好色な笑いを浮かべながら本を持ったままよだれを垂らして寝る
男が手に持っているのはロブグリエの「反復」である。
女はその足元でウエルベックの「服従」を朗読している」
37 The Return to High School
「男は学生服を着て高校時代の思い出を語る
女は学生服を着て、ただ溌剌としている」
38 The Afterlife
「綿素材の人形が登場し、銀の林に凭れかかって座る」
39 At Least For Some…
「発砲ウレタンを反対側から少量流す
そこに竹籤めいたものをぶっさして最初に流したウレタンにもぶっさして両者を繋げて橋めいたものを作り、すぐに叩き壊す。少量の水が流れる。ほんのちょっとでいい。」
40 Party Song, Circa 1998
「PARC新井さんと握手をしながら銀の林の周りを踊る
新井さんがいやだと言った場合は、柴田さんが、「国際舞台芸術交流センターの柴田です。本日は新井が所用のため、私が”40 Party Song, Circa 1998 ”を演奏させていただきます。」等述べて踊る」
41 Soft Target
「フェイスマスクをした人々が入って来てSDLXに巣食う全員を射殺する
ような面持ちでシーツにくるまっている人を足で転がす」
42 Substitute Teacher
「新井さんではなく、柴田さんが「国際舞台芸術交流センターの柴田です。本日は新井に成り代わりまして、私が”42 Substitute Teacher ”を演奏させていただきます。」と、繰り返し述べ、30秒の合図で中断する」
43 The Bunny Hop
「一人はシーツに横たわっている
二人はシーツの周りで永遠にうさぎ跳びをして死ぬ」
44 Hotel Room Sex
「安倍首相を真似て、”the situation is now under control”と言っている
腹から内臓が出てくる
“私の体は日本のようだ”と歌う」
45 Theatre Director
「SDLXぜんたいに発砲ウレタンが充填されるような面持ちで二つの発砲ウレタンの間を発泡ウレタンで埋める。スタッフ全員は浮き足立つ、と指示され、男性参加者の下着を縫い合わせた旗が振られる、」
46 The Years
「二人の人が立っている。
「12年前il y a douze ans」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「9年前」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「6年前」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「3年前」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「今maintenant」とアナウンスされる。」
47 The Break Up
「二人の人が笑いながらシーツを半分引き裂く」
48 Stray Dog
「麻薬犬が一人の人に向かって吠え立てるが声が小さくなり最後は小さく「わん」と人の声で言ってうなだれる」
49 If Nothing Else…
「一人は蹲って怒りを抑えて微笑む。すると銀の林の上方で貯金箱にコインが入れられカラリと音がする」
50 My Revenge
「発泡ウレタンが銀の棒の先端に少し垂らされる
それを座禅を組んで見ている」
51 Final Thoughts
「立っている男に綿素材の人形が取り付きやがて分離し舞台の上方に浮かび上がる
間近から銀の林の写真を撮る
少し離れたアングルで撮る
さらに遠くから撮る」
52 Spectacular
「一旦舞台のセットは麻布で隠される
ブルーシートを捲ると下にスイスチーズ様の多孔質のレイヤーが現れる」
53 Happy Cancer
「銀の棒に死んだ自分の綿素材の人形が刺さる」
54 Everybody Settles
「発砲ウレタンを切り分け客に投げる」
55 Song for the Preaching of Negativity
「The Lord’s Prayerを唱える」
Our Father, which art in heaven,
hallowed be thy name;
thy kingdom come;
thy will be done,
in earth as it is in heaven.
56 Economies of Friendship
「欣定訳King James Versionのダニエル2:44が朗読される
Au temps de ces rois, le Dieu du Ciel dressera un royaume qui jamais ne sera détruit, et ce royaume ne passera pas à un autre peuple. Il écrasera et anéantira tous ces royaumes, et lui-même subsistera à jamais: (Daniel 2:44)
「銀の林にシーツが被さる」
57 Of Course
「松葉杖をついて入ってくる。
泣き顔の仮面を付け、ぶどうといちじくを頭に乗せて銀の棒の周りの地べたに座る
ひとりひとりがババ抜きの要領で銀の棒越しに籤(くじ)を引く
「消えたい」と言う」
58 What Comes Next
「石投げ器で投石すると銀の棒が一斉に倒れる」
ジェイコブが工藤にインタヴューを行おうとするが、問いに対して全員が口を揃えて答える
MSHB
Every Song I’ve Ever Written – Band Night
2016.9.18 SDLX
http://www.everysongiveeverwritten.com/en/songs/nectar/
に挙げられている58曲を、一曲につき30秒以内、指示されたアクションに基づいて数人で「演奏」する
基本となる舞台装置は3曲目のイメージを元ににして発想されました。先の尖ったゴム質に見える等身大の銀の棒が林のように立っていて、その根元を発砲ウレタン(工事現場でよく見かける黄色い充填剤)が洪水痕のように覆っています。発砲ウレタンは、種が撒かれるジェイコブという土壌を、銀色の棒はそこから屹立するかれの意識を表しています。そのセット全体はshow bizに取り込まれているかもしれない彼の、あるいは彼以外も含む邪悪な世界全体を表します。
それに詩の中のフィクションとしての失恋体験が加わります。そのアクションはおもに銀の林の前で行われますが、銀の林に抵触する度合いが知恵と呼ばれるものに重なりあるいは重ならない様相がかれの黙想と麦としての成長の度合いともなって測定されていきます。
購入・制作が必要なもの(協力してくださる方はお知らせください):
・封を切ってない強い酒(アブサンとか)
・ブルーシート(3×2m程度は必要)1
・スイスチーズ状の孔の開いたコルク質に見えるマットのようなもの(コルネリ)
・紙を巻いて作った棒1ダースくらい (柴田 原田)
・棒に塗る銀の塗料(柴田 原田)
・「La musique」と書かれたTシャツ数人分
コルネリさんが布で作って安全ピンで留めるのを作ってくれるようです
・スプレー式アルコール系消毒剤(鈴木)
・発砲ウレタン(柴田)
・サーチライト替わりの光源(佐藤)
・「わが闘争」と「不死の人」(高橋)
・PC画面の文字を映し出すプロジェクター(SDLX)
・マイク2、マイクスタンド1、Fender Twin Reverb(SDLX)
・粘土で出来ているかに見える手紙(小関)
・血の付いた鉛に見える手紙(小関)
・蚕を揚げた菓子(工藤)
・白いシーツ2枚(山本)
・濡れたマッチ(愛子)
・契約書に見える紙(工藤)
・ズボンのベルト(工藤)
・映画館のポップコーン(それらしいのを作ってもいいです)(コルネリ?)
・簡易ガステーブル(田村)
・フライパン(コルネリ)
・大き目の氷(もしsdlxが業者から配達してもらっているのであれば、もらえるかも)
・背中に付ける羽(原田)
・白と黒の紙吹雪(ライトアップされる)(コルネリ)
・バックパッカー用のリュック(愛子)
・五円玉7つ一円玉7つ
・蝉の抜け殻(これは近所のルミちゃんの宝物を預かりましたがそれは抜け殻ではなくクマゼミの死骸なのでみなさんはさらに探してみてください)
・レナード・コーエンの「various positions」のLPとCD(工藤)
・エスプレッソ用デミタスカップ1(小関)
・エスプレッソ用デミタスカップ1
・オープンカフェにあるような椅子とテーブル(書き割りでもよい)
・自動小銃(ギターで代用してもよい)(佐藤?)
・綱引きに使用してもいいようなギター(山本さんがカープのステッカーの貼ってあるやつを拾ったのがあるそうです)
・ロブグリエ「反復」(高橋)
・ウエルベック「服従」(徳井さんが探してくれるそうです)
・ソファ(SDLX)
・学生服(鈴木さんがズボンは持っているそうです)
・学生服の上着
・竹ひご(ウレタンに刺して小さな橋を作る)(コルネリ)
・テープ(30秒以内に橋を製作する)(コルネリ)
・ISかPussy Riotのようなフェイスマスク(田村1)
・ISかPussy Riotのようなフェイスマスク(佐藤?)
・犬をつなぐ紐と首輪
・入れるとカランと音がする貯金箱
・シャッター音のする写真機然とした写真機(小関)
・麻布(コーヒーの生豆を入れるような)(工藤)
・綿素材の等身大の人形(原田)
・大きめのカッターナイフ(ウレタンを切り分ける)(コルネリ?)
・松葉杖(本物でなくてもよい)(高橋1)
・松葉杖(高橋1)
・松葉杖
・泣顔の面(小関1)
・泣顔の面(ホーリーモーターズの運転手が最後に付けるみたいなのをイメージしていますが好きに作ってください)
・ぶどう(小関1)
・いちぢく(小関1)
・ぶどう
・いちぢく
・籤参加者人数分(購入した竹ひごの先に色を塗れば使える)(コルネリ)
・石投げ器(コルネリ1ただし紐ではない)
・石投げ器(紐状のものでつくる。ギターのストラップとかで代用できるかもしれない。「投石器」でwikiを参照)(半チャーハン1)
・石投げ器(紐状のものでつくる。ギターのストラップとかで代用できるかもしれない。「投石器」でwikiを参照)
・小石に見えるもの20個くらい(棒を倒す硬さと重さが必要)(小関15個くらい)
・小石に見えるもの10個くらい(棒を倒す硬さと重さが必要)(コルネリ?)
開演15分前
アンプは後方に、マイクは方向性のあるものと全方位性のものひとつづつ、前方に置かれている。それを意識して演技する
舞台に養生のためのブルーシートが敷かれる
その下にスイスチーズ状の多孔質の紙?素材を仕込んでおくが、ブルーシートほどの面積は必要ない。あとでブルーシートを一部捲って、それを見せるだけなので。
ブルーシートの上に先の尖ったゴム質に見える銀色の棒を10本ほど密集させて立てる。棒の制作は10日以降の夜、路地と人で行われる。発砲ウレタンを上手側から押し出しで銀の林の根元に押し出していく作業をすでに始める。
前方にソファが置かれている
アプリ“snow”で久保田と愛子は互いの顔を入れ替えて遊んでいる。その画面を前島がビデオで撮り、プロジェクターで壁面に流している。
久保田の顔はやがて髭面に変換される(当日まで伸ばしていても可)
開演
ステージ上方に曲ごとにタイトルと演奏方法が映し出される。
プロジェクター操作:前島
セミの抜け殻などの細かい小物の動きをビデオで撮ってリアルタイムで拡大して映すのはとりやめました
タイトルは英語のまま、演奏方法は仏語。斜体部分の仏語訳は徳井さん。
一曲は30秒以内で、ひとつあるいはいくつかのアクションで成り立っている
30秒経つと音が鳴らされ、次のアクションに移らなければならない
トライアングル?を鳴らす人:前島
楽器あるいは音の出るもの(鈴とかカズーとかトランペットとかアコーディオンとか?)を身に着け、身体の動いた時に生じる音を演奏にするつもりで動く
劇に上乗せするかたちでの音楽は演奏しない
舞台上の人やスタッフは「la musique」と書かれたTシャツ(布でもいい)を着ている
01 Nectar
除菌されたひきこもりを表現する。人が銀の林の後ろに隠れていて、それに別の人がアルコール系脱臭剤をスプレーする。
銀の林の中には封を切ってない強い酒(が置かれている)
林の中に酒を置く人:工藤?
銀の林の後ろに隠れている人:久保田?
スプレーする人:鈴木?
酒の封を切って飲み干して死ぬ人(オプション):久保田
02 The Soil of my Soul
上手側から発砲ウレタンを銀の林の根元に押し出していく。銀の林の中央近くまで及んだところで止める。
この作業をする人:工藤
03 The Kings of Electricity
3人の人が、ジェイコブにI am your father, と言う
(仏語訳はジェイコブに、だが実際はジェイコブ役の久保田に向かって言う)
久保田、愛子、大谷?
04 Last Days
銀の林を都市に見立て、サーチライトのような光の束が下方から縦横に当てられる
この作業をする人:佐藤?
05 The Forger
工藤さんが「船の中のプール」を唄う
演奏する人:参加者全員
サビのところだけ演奏される
バイオリンはスコアがある
船の中のプール 私の中のひとみ
Em C7 Em C7
肉の別れ 体のともしび
C Em C A
06 The Warden
アドルフ・アイヒマンとボルヘスは合体するか。「わが闘争」と「不死の人」を切り裂き、合本にする。あるいは砂の本をめくろうとする。
やる人:高橋?(本もったいないのでやるまねでもいい)
07 I’ve Seen It All
トレパン姿の伊地知さんが劇団員の発声練習の要領で、「あ、え、い、お、あ、う、眠れぬ夜を眠り」云々と言う
伊地知
08 Heinous Crime
木股展のbbsが映し出される
http://6908.teacup.com/kimata2015hakata/bbs
さらにモントリオールの犯罪名が列挙される
détention arbitraire
Larcin
Détournement de fonds
Faux prétextes
Réception de biens volés
Vol avec effraction
Vol qualifié
Extorsion (chantage)
Voies de fait
Batterie
Mayhem
Enlèvement
Incendie criminel
Trahison
Parjure
Entraver la crainte ou la poursuite du felon
Dissimulation d’un crime
読み上げる人:徳井
09 The Relationship
寝ながら、鼾をかきながら“吠える”
yesとnoを同時に言う
久保田、あるいは工藤がyesとnoを同時に言う芸をする
10 Unmailed Postcards
一人が粘土を渡すと、
もう一人が血の吹き出ている鉛を渡す
久保田、愛子
11 The Place & Time
ジェイコブの処に行きジェイコブ!ジェイコブ!ヒュー!ヒュー!とエールを送る
全員
12 I’m Just The Talent
韓国の「国定中学校国史教科書」を読む
의병장으로 국내외에서 항일 전을 전개하고 있던 안중근은,
uibyeongjang-eulo gugnaeoeeseo hang-il jeon-eul jeongaehago issdeon anjung-geun-eun,
義兵将として 国内外で 抗日 戦を 展開し ていた 安重根は、
우리 나라 침략에 앞장섰던 이토히로부미가
uli nala chimlyag-e apjangseossdeon ito hilobumiga
わが 国 侵略の 先頭に立っていた伊籐博文が
러시아 대표와 회담하기 위하여 하얼빈에 도착했을 때,
leosia daepyowa hoedamhagi wihayeo ha-eolbin-e dochaghaess-eul ttae,
ロシアの代表と会談するためにハルビンに到着したたとき、
그를 사살하여 민족의 독립 의지를 분명히 보여 주었다(1909)
geuleul sasalhayeo minjog-ui doglib uijileul bunmyeonghi boyeo jueossda(1909).
彼を射殺して 民族の 独立の 意志を 明らかに示した(1909年)。(p. 238)
両国語を同時に読みます。
韓国語朗読:コルネリ
日本語朗読:徳井?
蚕を揚げた菓子を食べてみせる
工藤?
13 I Make The Bed
シーツを床に敷き、それを凝視する
久保田?
14 Literature
濡れたマッチを擦って失敗しそれを銀の林に投げる
愛子
15 Hand on the Fader
Stay!と言われて待つ犬の真似をする
久保田?
16 I Made A Decision
銀の棒のひとつに契約書を挿す
久保田?
17 Crooked Timber
足を頭の後ろに組む踊りをする
高橋
18 One Million Panaceas
ズボンのベルトを外し、それでシーツを打ちながら皺を伸ばそうとする
久保田?
19 Date Movie
映画館のポップコーンを頬張ってにやにやする
コルネリ
20 The Opposite of Irony
簡易ガステーブルとフライパンで氷を焼く
耳朶で火傷しそうになった指を冷やす、という演技上のクリシェを使う
伊地知
21 The Double Bed
シーツをもう一枚敷く
愛子
22 Everything and Everyone
男は羽をつけて這いずり回る
はいずりまわりながら皆に挨拶していく
その表情は難しい
久保田?
23 Polyester
二枚のシーツの下に男女が潜り呼吸をする
久保田、愛子
24 Salvation
白と黒の紙の雪が降りそれに光が当たる
紙を降らせる人:コルネリ?
光を当てる人:佐藤?
ステージを暗くする照明係:工藤
25 Here’s to a Long Life
銀の棒の根本を丹念に触り、それがどうやって立っているかを示す
久保田?
26 Life After The Charts
目隠しをして銀の棒の林の背後に隠れ、おとなしく素直に笑う
久保田?
27 Instead Of Me
女はリュックを背負ってSDLXを出ていく
男は蝉になって仰向けに死んで歓喜して蟻に運ばれていく
女:愛子
男:久保田
蟻:手の空いている人
28 Do You Love Me?
シーツを折り畳んでマットとする。そこから女は出ない。女は男に手を伸ばすが届かない。その周りを蜂のように飛び回っていた男はやがてマットに坐ろうとする。そうすると女は男に唾を吐きかける。
久保田、愛子
29 Cut Glass
男が女の口に五円玉を7つ投げ入れる。女が男の口に一円玉を7つ投げ入れようとするが逸れて入らない。
久保田、愛子
「カットグラス」
朝から口論して7-0でぼくの完敗 悔し
おー怖 そんなに嬉しい?
半日使ったもんね
理屈はいいから
ぼくのぐちゃぐちゃ言ったことも参考にしてよ
犬も食わんというじゃないか拘泥するなよ
こんな会話、多面的で意味ありげに見えるけどダイヤモンドじゃない、ただの八方美人のガラスが光ってるだけ
理屈の結構を優先して、完全な絶望の理論をぶち上げてる
献身も、愛もなく
「だれかがパニクってるぜ、雷に打たれて」
「気にしないで、見なかったことにして 」
見ろよ血を流して、ねじれてるんだぜ、
それが分からないままこういう会話を続けるのかい
そう、その時まで口論を続けるのかどうかは、きみが見るもの、アウトプットするものにかかってるんじゃないのか
芸術の形式は古めかしい、患者みたいに辛抱強い
酔っぱらった芸術ドライバーたちは車線をそれるけど
そういうことは心配しなくていい、ただ強盗映画を見て、ヒットシングルから学んで、痛みを慕って
行ったことのない宝石店に足を踏み入れる時みたいな
カフェイン中毒の画家の絵筆みたいな衝動、どっから始めたらいいのかわからないけど、とにかく始めてみようよ
皮肉のコーヒーに浸された結婚の誓いだけど
とにかく目を閉じて、ちょっとどうなるか待ってみないか
でも一言、ぼくを気にしてると言ってほしい
こんな口論の世界にはなにもないんだからなにもなくなってない
頼むから。それは大ミサなんかじゃない
そんなのきらきらしててもダイヤモンドじゃなくてただのガラスなんだってば
30 The Broken Throat
声変わりする前の声でミーンミーンと言いながら蝉の抜け殻を銀の棒につける
久保田?
31 It Didn’t Work…
CD化されたLPと元のLPが銀の林の中に立てかけられる。おそらくはコーエンの「various positions」。
立てかける人:工藤?
32 The Beautiful People
クールなカップルがオープンカフェでエスプレッソを飲んでいるところを乱射される
カップル:久保田、愛子
フェイスマスクを被って乱射する人:佐藤?
33 The Apartment
ギターで綱引きをする。二人はネックを持ち、一人は綿人形を背負って反対側の一弦を持つ。やがて弦が切れる。
久保田、愛子
34 The Accident
男の頭の天辺から男が生え出て、口の奥から女が這い出ていく
久保田、愛子、高橋
35 Catalogue or Guide?
PARC新井さんは会場で突然死ぬ
新井さんがいやがった場合、柴田さんが
「国際舞台芸術交流センターの柴田です。本日新井が所用のため、新井になり代わりまして私がやらせていただきます」等言って死ぬ
新井さん、柴田さん、この役が出来るかお知らせください。
36 The Dirty Old Man Song
男は好色な笑いを浮かべながら本を持ったままよだれを垂らして寝る
男が手に持っているのはロブグリエの「反復」である。
女はその足元でウエルベックの「服従」を朗読している
男:高橋
女:徳井
37 The Return to High School
男は学生服を着て高校時代の思い出を語る
女は学生服を着て、ただ溌剌としている
大谷、鈴木
38 The Afterlife
綿素材の人形が登場し、銀の林に凭れかかって座る
人形を設置する人:半チャーハン
39 At Least For Some…
発砲ウレタンを反対側から少量流す
そこに竹籤めいたものをぶっさして最初に流したウレタンにもぶっさして両者を繋げて橋めいたものを作り、すぐに叩き壊す。少量の水が流れる。ほんのちょっとでいい。
この作業をする人:工藤
40 Party Song, Circa 1998
PARC新井さんと握手をしながら銀の林の周りを踊る
新井さんがいやだと言った場合は、柴田さんが、「国際舞台芸術交流センターの柴田です。本日は新井が所用のため、私が”40 Party Song, Circa 1998 ”を演奏させていただきます。」等述べて踊る
工藤、新井or柴田
新井さん、柴田さんこの役が出来るかどうかお知らせください
41 Soft Target
フェイスマスクをした人々が入って来てSDLXに巣食う全員を射殺する
ような面持ちでシーツにくるまっている人を足で転がす
フェイスマスクをした人々:田村?佐藤?
シーツにくるまっている人:久保田?
42 Substitute Teacher
新井さんではなく、柴田さんが「国際舞台芸術交流センターの柴田です。本日は新井に成り代わりまして、私が”42 Substitute Teacher ”を演奏させていただきます。」と、繰り返し述べ、30秒の合図で中断する
柴田さん、この役が出来るかお知らせください
43 The Bunny Hop
一人はシーツに横たわっている
二人はシーツの周りで永遠にうさぎ跳びをして死ぬ
横たわっている人:久保田?
うさぎ跳びをする人:??
44 Hotel Room Sex
安倍首相を真似て、”the situation is now under control”と言っている
腹から内臓が出てくる
久保田?
45 Theatre Director
SDLXぜんたいに発泡ウレタンが充填される
ような面持ちで二つの発砲ウレタンの間を発泡ウレタンで埋める
「スタッフ全員は浮き足立つ」と指示され、浮き足立つ
ウレタンで充填する人:工藤
浮足立つ人:全員
46 The Years
二人の人が立っている。
「12年前il y a douze ans」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「9年前」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「6年前」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「3年前」とアナウンスされる。
シーツで二人が隠される。
シーツが取り除かれると、再び二人の人が同じ様子で立って「今maintenant」とアナウンスされる。
二人の人:久保田、愛子
アナウンス:徳井
47 The Break Up
二人の人が笑いながらシーツを半分引き裂く
久保田、愛子
48 Stray Dog
麻薬犬が一人の人に向かって吠え立てるが声が小さくなり最後は小さく「わん」と人の声で言ってうなだれる
久保田?
49 If Nothing Else…
一人は蹲って怒りを抑えて微笑む。すると銀の林の上方で貯金箱にコインが入れられカラリと音がする
蹲る人:久保田?
貯金箱でコインの音を立てる人:?
50 My Revenge
発泡ウレタンが銀の棒の先端に少し垂らされる
それを座禅を組んで見ている
発砲ウレタンを垂らす人:工藤
それを見ている人:久保田?
51 Final Thoughts
立っている男に綿素材の人形が取り付きやがて分離し舞台の上方に浮かび上がる
間近から銀の林の写真を撮る
少し離れたアングルで撮る
さらに遠くから撮る
立っている男:久保田
人形を操作する人:半チャーハン
写真を撮る人:工藤?
「最後に考えたこともろもろ」
芸名はジェイコブ‐レン言いますけどこの歌だけはガチで本名で冗談抜きマジで歌いたいです
うろうろしてるといえばぼくもそうですけど、旅行者みたいな人らていてはるやないですか、なんかいろいろ考えてそうな、いろんな話をいつか語ってくれそうな
そういう人らの中をこの人どういう人なんやろとか考えながら歩いてると気持ちがボーッと明るくなって、お星さんみたいに輝いて、分かり合えてる気がしてくる
間近な人たちを観察するのをやめて今度はちょっと離れて、陸橋の上から高速道路を見てみよう
走ってる車の中には必ず人が乗ってるんやな
その人らは何を思てんのやろどないな気分なんやろ
陸橋の上でぼくは思う
飛び降りたらけっこうあるで下まで
もう何時間も歩き回ってた
ぼくの考えてることは地面にクシャアッと落ちた
ぼくのそれまでの思考がやね、音もなしに飛び降り自殺したんや
拝啓ジェイコブ‐レン様、
ぼくはサインする、それぞれの手紙に
この世界がまもなくもっと良くなることを期待して
さらにもっと遠くを眺めてみる
いろんな教会やらビルやら、もう人が歩いてるとか車に乗ってるとかは分からへん、われわれがもはや理解できん何かの証拠のようにして、建築物が林立してる
あんなに遠い教会では告解したい思ても告白することが思い浮かばんし聞いてくれる人もおらんやろ
豚の群れに入った悪霊は軍団=レギオンをなしている、とか、教える人が居てへんのやからまあ都合はええやろなあちらさんにとっては
あのビル群を指して、あれが現代の悪霊の軍団やあとか誰も言わへんから居てないことにされてるし
いやこれこれこうなってるんやと正す人もおらへんわけやからなあ
52 Spectacular
一旦舞台のセットは麻布で隠される
ブルーシートを捲ると下にスイスチーズ様の多孔質のレイヤーが現れる
麻布を持つ二人:??
ブルーシートを捲る人:久保田?
53 Happy Cancer
銀の棒に死んだ自分の綿素材の人形が刺さる
死んだ人:久保田?
人形を被せる人:半チャーハン
54 Everybody Settles
発砲ウレタンを切り分け客に投げる
切って投げる人:コルネリ
55 Song for the Preaching of Negativity
The Lord’s Prayerを唱える
Our Father, which art in heaven,
hallowed be thy name;
thy kingdom come;
thy will be done,
in earth as it is in heaven.
工藤
56 Economies of Friendship
欣定訳King James Versionのダニエル2:44が朗読される
And in the days of these kings shall the God of heaven set up a kingdom, which shall never be destroyed: and the kingdom shall not be left to other people, but it shall break in pieces and consume all these kingdoms, and it shall stand for ever.
朗読が徳井の場合;
Au temps de ces rois, le Dieu du Ciel dressera un royaume qui jamais ne sera détruit, et ce royaume ne passera pas à un autre peuple. Il écrasera et anéantira tous ces royaumes, et lui-même subsistera à jamais: (Daniel 2:44)
銀の林にシーツが被さる
朗読する人:工藤
シーツを被せる人:?
57 Of Course
松葉杖をついて入ってくる。
泣き顔の仮面を付け、ぶどうといちじくを頭に乗せて銀の棒の周りの地べたに座る
ひとりひとりがババ抜きの要領で銀の棒越しに籤(くじ)を引く
「消えたい」と言う
松葉杖、仮面、ぶとうといちじく、を用意できた人は参加する
「そしてもちろん」
そしてもちろん
“すべての優しい愛撫は喉に手をかけられて終わる”
といった言い回しの鬼畜詩があるけど
そういった言葉には縛られないつもり
そしてもちろん
空を見上げても
今日見られる不公正に憤って
地上のことしか考えられてない
でもいつかきみは坐っているだろう*1
そして皮肉はこんな風にきみを
本当は泣かなくちゃいけない時に泣けない体にしてしまう*2
そしてもちろん
もっと生きようとするとすぐに死んでしまうことに気づくんだ
人はそれぞれ航行する
帆が風を孕むように
それにしてもなんという渇きや欲望を孕むことだろう!
だからたとえ成功しているように見えているとしてもそれは失敗なんだ
野望は甘く、その感触は大きすぎる
繰り返すのは止めよう
知っていることを全て忘れないと。それが松葉杖の役割をするんだ*3
そしてもちろん
僕たちは反対する時はいつも
むしろ何かを容認しているのではないだろうか?
王は懸命にぼくの名を覚えようとし
ぼくは一生懸命多くのことを改善しようと頑張った
そしてもちろん
過去を考えるときは虐対のことしか思い出せない
そしてもちろん
大きな喜びは続かなくて
小さな楽しみは役に立たない
そしてもちろん
すべての哲学はただ苦しまぎれで
いくつかの決め言葉で切り伏せられるけど
10年経ったら完全な反論が出ておしまい
そうしてそれぞれの人生の結果はと言えば
奇妙な刈り取られたものたちや、甘い胸騒ぎの集積だったりするのだ
航跡にはあらゆる失敗が見いだされる
人生は短くもあり長くもある
愛撫の長さだ
知っていることを全て忘れないと!
すべてのことに時がある。喜びのための時があり、ストレスのために時がある。それが人生だ。それを受け入れよう。それが知恵というものだ。
*1
各々自分の葡萄と無花果の木の下に安らかに坐るだろう、というイザヤの預言の引用と僕は見ます。でも裁判所に坐っている、という風にもとれます。ここはポジティブに、かれのアイロニーを超えて希望を提示します。
*2
泣き顔の仮面、はここから取られています
インナーチャイルドのトラウマ探しめいた詩句に対する皮肉です。
*3
松葉杖、はここから取られています。詩編の、通り道の光、という意味合いに取ります
58 What Comes Next
石投げ器で投石すると銀の棒が一斉に倒れる
投石器を用意できた人は参加する
これまでに用意できた人:コルネリ
倒された銀の棒やウレタンは、シーツで半分くらい覆われている
ジェイコブが工藤にインタヴューを行おうとするが、問いに対して全員が口を揃えて答える。