2013.1
1月4日
社交
雨瀟瀟
暗い冒頭
痴情の楽園
枯れた山水
人が疎ら
ナチツドイス
明日をだます
赤金色の布張り
横にすごい強い人がいる
だますことさえ貶められて
その業は貴重になった
水門から
注ぎ出されるのは
洪水か祝福か
バイキング
意地汚いのは
おれだけみたいで
家康の墓にゲーテの玉砂利を見た
1.5
lastwaltz
21世紀初頭の音楽と言われたが「自由に生きる権利」だけを弾く
三種類のコノスルが楽屋にある
1.6
uramado
単音の信号をキープしたまま弾く
1月10日
(赤金色の遅刻は)
赤金色の遅刻は
白い夜道を麺棒で引き伸ばした
炎の絵が見え
轢かれた猫を跨ぐように
両岸に道は走った
ホワイトイエローと白の見えない看板が
山林に点在する
1月14日
つつぬけ
末端は冷えて
真中は熱く
タイツのように行き止まり
固い雪山のギザギザ
じりじり越える停止線
末端よ
暖まることで
つつぬけになれ
端末よ
寸胴のようにつつぬけになれ
may poring rain fall inside of this pipe.
1月15日
このルートを通ったのには訳があった。左 岸だったのだ。いつかは橋がある。案の定 右岸に出た。何でも、最後はそうなるのだ。
1月20日
かなしみべろべろ
単音の信号をキープしたまま弾く
死にたいと思いながら鴨を切り裂いている
女 男 女 氷 阿佐ヶ谷駅
よなかにしなやかあさにはれやかひるにおだやかゆうがたにゆるやか
あけがたにあざやか
アル出っ腹ン 尻臼
ああああよがふけるがヨガにふける
おやすみなさむい
寂しい果実は剥かれないまま布団のなかで皮を着替えて
寂しい果実はナイフを差し出す溶け出す代わりに凍ってる
赤ん坊の方が見兼ねて母親の乳房に命じ、 奇跡により母乳が出るようにさせている、 という夢。
おやすみなさむい
南蛮紫
みぞれ状の受け身の着地に 徐々に
形作られてゆく
眼鏡を外して
子供を抱き抱えても
夜の雪は写らない
夜明け前には凍る歌
荷台の車椅子がカラカラ回る
高速では約束の事故が起きるだろう
自慢せよ
absentを穴とする心の欺き
彼は本当にこれらのことを話したのか
右の目をみなえぐり取るという条件で
楽して儲ける
きみのその紫は南蛮を受容したころの寺院のそれのようだ
ぼくは靴を履き直す
きみのブーツは茶色い
光が目の裏を横切る
写らない雪のように
石をパンに変える
ボーダーを試し
心臓を与え
なんでも出来るという夢想に耽る
もう無理なのに
南蛮紫
みぞれ状の受け身の着地に 徐々に 形作られてゆく眼鏡を外して
子供を抱き抱えても 夜の雪は写らない 夜明け前には凍る歌 荷台の車椅子がカラカラ回る 高速では約束の事故が起きるだろう 自慢せよ
absentを穴とする心の欺き 彼は本当にこれらのことを話したのか 右の目をみなえぐり取るという条件で 楽して儲ける きみのその紫は南蛮を受容したころの寺院 のそれのようだ
ぼくは靴を履き直す
きみのブーツは茶色い
光が目の裏を横切る
写らない雪のように
石をパンに変える ボーダーを試し
心臓を与え なんでも出来るという夢想に耽る もう無理なのに
1月22日
日高がこのルートを通ったのには訳があった。言葉には言い表しにくいが、左岸だったのだ。いつかは橋がある。案の定右岸に出た。何でも、最後はそうなるのだ。
日が暮れてきた。犬に服を着せて散歩させている人がいる。ジグザグに山道を上ると、オヤブという温泉があると看板が示した。 何年も前に
かけ離れた 傷口のような あでやかさで
Manasseh 、 מְנַשֶּׁה (men-ash-sheh’)
わたしの舌がわたしの頭の中にある
秘められた自分におけるわたし
布に光が当たっている
緋に吸収される
その日は気温を象捨する
土
最後の日々に定型は
頸椎の矯正のように捩れを伝え
搔き上げる髪も骨だと知って
大半は改善できると教わるが
検分は時を変え場を変え
骨格モデルに触る手付きで
「もういいよう もういいよう」
と哀願するのであった
光は照らして調べる訳だが
回転する轆轤の上でそれは
粘土に対する権限を示す
形作られることに対してどう反応するか
手は泥漿で濡れ
口縁は引き上げられた泥漿の柔らかい波に覆われる
土の背骨よ
可塑であることの真髄を知れ
口縁の波を歩いて渡る信仰
土は労働力調査の後、 サンドイッチのために徴兵された国民である
つっと立ち上がる口のような身体
声のトーンはアルカリ土類金を示し続ける
王の専制と搾取のやわらかさ
ロバのように埋められ捨てられる
それが服装だったのか
首を通す衣服の物としての正しさのように
王はやわらかさのうちに連れ去られた
甘える声は羊の白さ
社交やダンスはその白さに覆われる
ターンテーブルの羊毛
チュビチュビというしんみりした和装の口先
逆戻りする轆轤上の解放
表面的に埋め合わせ、危険が去ると以前の土に戻ったのだ
発芽を待つ種粒が
言葉のように宿っている
野菜なのに木のように成長し
鳥たちが宿り場を見付ける筈だった
疑いに負けた土は
遅れて来た女のように一瞬にして理解する
アヒルのように
ラッパを吹くように
遅い時間に
夜明けの湖で
土の舟は沈む
以前には悟ることが出来なかった
気になることは放っておきなさい
息子が齢をとってゆくように
夜明けの水浪が立つ
いたちが横切る塀を見ながら
星で首を吊る
赤ペンで手を入れられた人生の本book of life
ページを開くと抑揚という部分
音の響きを変えてゆく
書くためではなく朗読するための人生
青ざめたタコと蛾のような毛糸の対話
演技はその背後に山の暗さを背負う
孵化する敵意が山の端がら昇る
もうすぐまた感情の満月
山の地図を見ながら眠る土
薄荷の葉が混じっているかもしれない
腐葉土を成型するような死のゲネプロ
呼吸法では治らぬ人格
2つのネックレスの列なりのようなブルネットが
同緯度同縮尺を突き合わせている
口が開き 歯が見える
口を閉じると別の口紅の唇が開く
ひろやかな場所へ 装身具は直列しようとする
移動して井戸を掘るのは平和のためであった
割れた石の中に結晶が見出される
服飾を通してそれを見ようとしている
肩はぶつかり合うものだと
移動する箱型のトロッコの年数
膝や首を楽にすることは夜の青に消えた
地図の三角地帯は迫り出すものによって黒ずんで
ぼんやりした明かりが移動する肩の後ろの壁に
胸の痛みが抜けてゆく
それは循環の話であるのに
箱の中の毛玉のように動いてはいない
困った顔の犬が
薄紫の主人に向かっている
抽象的な質問に
箱の中の赤紫の毛玉はごろごろ動く
マスクをした人は針山になる
転がる毛玉が切れて
黄色い部屋に入ってゆく
トラックに椅子を並べたりして
平日は振り落とされるのではないか
漁師は
休日に陸に網を拡げる
欲望のバイキングとしての
土色の背広を着た人は
自分の土の場所をひとりで回る話
蚯蚓には冷たい個人の土
益という字を凝視める
凍結はしないだろう今夜は
近所の土に会ってこようか
旗の影のような三角地帯の
鯖の缶詰のような小さな光
やわらかさという土の中へは
誰よりも音を延ばそうとして
まだ知らないバイキングの白い旗の中の赤
彼女に戻って来た平和
投げた平和はブーメランのように戻ってくるとき
バリアーを通り抜ける
ドレッシングを選び
声が笊に落ちると
癌以外の命は削ぎ落とされていったのだ
食卓の暗号
モンモリナイト
雲母の多い繊維質の土の
崩折れる鴨のような声が
芯を掃除する
砂あらしの中移動していて
長期間いなかった
川まで旅費はどうしたのだろう
帰りは帯をしないで
足を組み直して
食卓を暗号にする
食卓の中身は少女言葉の暗号
紅梅が先に膨らんできた
紅梅色に事務的に春は膨らんできた
少女言葉の昔
中身は
食卓の中身は少女言葉の暗号
ぼやけた影と光が
理解できなくても 従うとは
中身は
食卓の中身は紅梅色の事務服の少女言葉の
暗号
食卓の暗号
モンモリナイト
雲母の多い繊維質の土の
崩折れる鴨のような声が
芯を掃除する
砂あらしの中移動していて
長期間いなかった
川まで旅費はどうしたのだろう
帰りは帯をしないで
足を組み直して
食卓を暗号にする
食卓の中身は少女言葉の暗号
紅梅が先に膨らんできた
紅梅色に事務的に春は膨らんできた
少女言葉の昔
中身は
食卓の中身は少女言葉の暗号
ぼやけた影と光が
理解できなくても 従うとは
中身は
食卓の中身は紅梅色の事務服の少女言葉の
暗号
足を組み直して
食卓を暗号にする 食卓の中身は紅梅色の事務服の少女言葉の 暗号
1月23日
the refuse,the offscouring
the whole obligation of man
思い通りにならない
ことではなく
虐殺でもなく
空色が入ってきた
全員一致の知恵
復活はない
ことではなく
自分を裁く能力を人に使うでもなく
エラーから美喜と名付けて
忍耐で覆ってもらっていた
軍資金はその真珠ひとつ
成功の尺が明らかになってくる
成功した人などいない
“refuse to bear arms against their fellow man
それが人のつとめの全てthe whole obligation of man”
裂けた紙に字が書かれていたが
声と文字が書き写されていただけで
父の詩句の垂直の突出ではなかった
ごみthe refuse くずthe offscouring
顔の描き方が違うだけで
対応の仕方はコントロールできる
the whole obligation of man
思い通りにならない
ことではなく
虐殺でもなく
空色が入ってきた
全員一致の知恵
復活はない
ことではなく
自分を裁く能力を人に使うでもなく
エラーから美喜と名付けて
忍耐で覆ってもらっていた
軍資金はその真珠ひとつ
成功の尺が明らかになってくる 成功した人などいない
“refuse to bear arms against their fellow man それが人のつとめの全てthe whole obligation of man”
裂けた紙に字が書かれていたが
声と文字が書き写されていただけで
父の詩句の垂直の突出ではなかった
ごみthe refuse くずthe offscouring
顔の描き方が違うだけで
対応の仕方はコントロールできる
ぼーふら汚い
切っ先
avai>lable 毛皮から服を作り 鉄を 打ち 糸を縒り
ぼーふら汚い 切っ先 avai>lable
1.30
京都 ユーゲ
マヘル
(ヨーロッパツアーの一日目)
定型の試作
my favourite things 2012 序文