tori kudo

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2013.11

11月1日
道を示されると思って 
道を作った者に訊きたいと思ったが 
道を歩いている者に道を訊くと 
左利きのギターを持った者に自己紹介される 
彼は区別されるために指し示されるものを 
区別するために指し示す 
道を歩く者に連なっている者は 
道を歩いている 
道を作った者に訊くことを示した者 の連なり

王は笏を持っていなければならない。呼ばれていないのに王に声をかける者は死罪となるが、王が笏を差し出せばその者は死罪を免れる。そして王はこう言わなければならない。「タローよ、どうしたのか。何があなたの望みなのか。たとえ王権の半分でも、それはあなたに与えられるように。」

11.2

京都ざっくばらん

ライト清掃会

ベケットとネオダダの出会い

組長、お言葉ですが、シノギにはさせてい ただきます。私はヤクザですので。


直訴

手紙の代わりにナイフを渡す  
ナイフの代わりに手紙を渡す 
ナイフに書かれた手紙を渡す 
手紙に書かれたナイフを渡す 
体の中に手紙が這入る 
ナイフの中の手紙が這入る


打ち上げでろくでなしに行く。


11月3日
瑠璃滝
noiz hilko naiz 

死刑囚Bの612悲しさに追い付けずとんだとばっちり

 

11月5日

時事に動くは自侍ならずジジと疑義

 

O君

 

確信犯的な番号変更のccの中に

絞られた彼の現在の交友が見え

そこに無い彼女の

一時頻繁だったアドレス変更のマナーだけ引き継いだ彼のいまの

寒い京都も見えた

bccのない彼の

いまの京都が見えた

 

 

11月6日
La poesia de lectura con la "noche lejana" mi se publicara a finales de este ano. Este es el registro de la ultima. 
powerを使わずforceを使い、目的は立てる が計画は立てない。 

11月7日
家で木股展 
人が果ての実 

11月8日 
すべて見えるものは見えないものに、考えられるものは考えられないものに付着しているのだ、とノヴァーリスは言う。その通りだ、と僕は思う。
 
11月10日

誰よりも黒い帳になって覆い被さっていたい

最後の穴窯だという この曲がラジオから流れると低音が震えた 温泉に行くといって暇した スペリオールで「がなる愛が鳴る」という漫画を見た 号泣した

 

11月11日

被爆は死んだ 被爆が殺されたので 金の無い白人 陰謀論者 スパイ 自由人も男奴隷も女奴隷も ムラートもアルビノもモスキートもみな共に「死ぬまで生きる」と言いくるめられている そうやって引きずりおろされ矮小化された被爆が組織に復讐しているのだ

「死ぬまで生きる」が哲学なら生物はみな哲学者だ

それが「生きねば」の正体だ

生きられないと思ったからホタルをガン見したのではなかったか?

生きられないと思ったからデモに行ったのではなかったか

絶望のマルティチュードは生きられないという一点で見えない隣人の手を握ったのではなかったか

明るい反原発などないのだ 被爆は死んだ。被爆が殺されたので、「生きねば」と言いくるめられているのか。言葉の矮小化の先には絶対が控えている。死の矮小化、無化は矢の時間の必然であるが、矮小化への正当な糾弾はしかし絶対の似姿でしかない被爆という現実に対してのみなのである。

絶対の似姿から絶対への橋渡しが、すがろうとした希望であった。それほど被爆は「絶対」に似ていたのだ。ジャンヌ・ダルクが国家を見誤ったように、きみは官邸前のジャンヌ・ダルクになれなかったね

被爆は言葉として殺され「生きねば」と言いくるめられているいま

11月12日

目が覚めたら死んだ灰が白い

寒い夜明けを乗り切るためには

赤い炭を埋めておけるだけの灰が必要

愛をいつでも取り出せるような

一晩分の死が必要

 

 

愛はエンジェル・トランペットのようにだらしなく垂れ て い  る

pic.twitter.com/NtLzvAUAG1 

11月3日 
シネマ島根
 
11月14日

荒井淳一とはテキストをテキスタイルと読み替えたひとつの文体であった。

テキストを織るのが歌という衣服であった。そしてカオリナイトを糸と考えるのが陶芸の文体でなければならないだろう。

 

ダミ声と共に生きつる鷺ひとり夜更けに鳴きつ飛んでゆくかも

二物所与無くダミ声と共に鷺ひとり夜更けに渡りゆくかも

11月15日

丼の底に「明日もお待ちしています」とあった。90年頃浩一郎が豊玉北の天下一品の前を通る度に「これは京都のラーメンで全部どろどろで」と紹介するのだったが、その頃はこんなにチェーン化するとは思って なかった。

僕はずっと目の前のラーメンを食べてきただけだが、ふと浩一郎が食べ損ねたどろどろが明日も浩一郎を待っているような気がした。


11月16日

凡庸なsweet janeほど恐ろしいものはない

ルーリードは最後までsweet janeを演奏出来なかった

sweet janeとは、曲ではなくフォーマットだからだ。

loadedのボツになったトラックを久しぶりに聴く。正規盤を辛うじて覆っていた膜が破れて凡庸が覗く。曲はこの時点でベルリンに至るまで出揃っている。あれはジョン・ケールとスターリングモリソンのバンドだったと分かる。彼はいつもプロデューサーとギタリストを必要としていた。

教訓として言えるのは、自分で普通にコードをカッティングしている限り、あの場所には行けないということだ。

凡庸なsweet janeほど恐ろしいものはない それだったらsmegmaのやり方のほうがましだ

彼は奇跡を起こすフォーマットを探し続けたのだ

ギターで作ってギターを抜いて完成、そこにリハ抜きのギターを被せて破壊、それでやっとスターリングモリソンに近づく、程度。

物分かりのいいギターのフレーズが逆にあの場所から遠ざけるから俗悪なソロのほうがまだましという考えだったのだろう

立ちはだかる回転する剣の前でクリシェの早弾きを献納するカイン

それがmundane

間さん、ルーはバロウズじゃないんだから 期待しちゃいかんよ、デレクに続いてうっちゃられたねえ

でもmundaneのもっと先を見れば間さんのほうが正しかった

ただもっと先を見れば間さんはやっぱり間違っている。ルーはいつまでも若いままなのだ。

うたかた

ってそういうことだ

あり得たことも含んでこの世は夢だ

 

 

11月17日

原発も反原発も死んだ。言葉として殺されたので私達は単純に死ぬまで生きるだけだ。夏から生きねばと言いくるめられてきてはいるが、それが哲学なら生物は皆哲学者だ。原発はニーチェが殺し、反原発は小泉が殺したのだ。

 

 

目の前のガラスを割ることを考えた

音楽の中だったらそうしていただろう

 

「音楽の中だったら」

 

大きな滝があった

体温の低い景観が

主題ごとに再び見えるようになっていった

 

体温の低い大きな滝が

主題ごとに再び見えてきたのだ

 

目を覚ますと鼠が

米粒を並べていた

音楽の中だった

 

 

11月18日

LAFMSといえば、最近smegmaの1987年のthru the warty eveningという曲を聴きました。いぼ状の夕方をすり抜けて、みたいな意味なんでしょうか。これはnattering naybobs of negativity(否定的思考傾向のちゃらちゃらした成金? というアルバムに収められています。

naybobはnabobの崩れた言い方、nabobはバングラデシュ語nawbabからの転訛で、元はムガールl帝国時代のインド太守を指したが、東インド会社の白人に対して使われるようになった。 だから、nabobはインド帰りの欧州の大富豪、転じて,一般の成金)ということになります。

このnattering naybobs of negativityというフレーズは、もともと、ニクソンの副大統領(1969~1973)を勤め、政敵に対する攻撃的な批判をしたことで有名でスピロウ・アグニューが口にしたものだった。(それはホワイト・ハウス・スピーチ・ライターのウィリアム・サファイアの原稿によるものだった。)アグニューは特 にジャーナリストやベトナム反戦活動家達に対して攻撃的な批判をした。その為、アグニューはニクソン政権の擁護者として『ハチェットマン』(批評家、刺客、殺し屋)と呼ばれた。その批判は韻を踏んだ調子のいい悪口(内容が余りないという事でしょう)が良く聞かれ小心な心気症ではないかと思われるほどのたわいのないものだったらしい。アグニューは1973年$29,500の脱税で副大統領を辞職した。 で、smegmaはそのフレーズを覚えていて、タイトルに使ったということになります。ここまでは坂口君も知らないだろう ははは



11月19日

くるしくてくるくるまわってまっているくるまでまるくしくしくくるまで

11月20日
@kayo_makino 工藤冬里でいいよ

MUNDANE EXISTENTIAL GIRL’s r’n’r 1982

 

11月21日

風車

 

回転する剣のように風景の奥を塞ぐ

突進するでもなく寛ごうとするでもなくドンキのビルは

臣民が居るから王国が在るのか

王国が在るから臣民が居るのか

野山の入口を塞ぐ風車に

蝿を止まらせるままにして

 

 

11.22-12.19 ピザ窯を作りました 

11月23日

ずっとマスクをしはじめたら

もうフェローシップは足を組み

髪の分け目から空気の厳しさの段差を作っている

台湾の落ち着きも限界がある

折れた室温の身なりも

 

男の人のためではなく

み使いたちのために頭の覆いを着けましょう

 

いくら測っても体温が34度台なのでもうすぐ死ぬと思う。お世話になりました。山芋のグラタンおいしゅうございました。

冷たくなったわたしのぬけがらあの人は涙を流してくれるでしょうか

 

応援してる近所のパン屋beansのバケットをもう一度食べたい

毎晩炭熾すのかったるい はやく死にたい もう夜外に出る季節じゃないね 一酸化炭素で頭痛い 

俺に秘密があるんだから国にも墓場まで持っていく秘密があるだろうよそりゃ 国の葬式の時が楽しみだな 

沖縄の国王は骨を洗うのに日本の国王はなんで火葬に変えるのか 離島とかもまだ土葬だよ 基本土葬でしょ 復活させやすいイメージあるし

一酸化炭素苦しい 炭多かったかな 

最後はてらっと地面が光るんだってね 憚りに行く途中のションベンまみれの苔むした庭にナメクジが這ったみたいな死後 

死んでも、風にはならんよ 染み込んだコンビニの防腐剤が切れて腐臭が飛ぶってのはあるけど 

焼くならダイヤを焼きたいものだ ダイヤ火鉢 かっこいい 

 

吾妻さんてギブソンの335をjcにぶちこむだけで指であんな音を出してるんだって知ってた?

 

11月24日

空想の虐殺の意志力は

筋肉に似て

液体の肢体は

半径20km以内に

ロックフェラーを押し込める

裸で 犬猫のなかに

セメントのカルメル山頂で

路面が光る

ラザロの家族のために泣く

 

11月25日
人間の抗生物質が効くということ、内蔵が 同じ並びをしていることから何が分かりま すか 

11月26日

ホラホラこれがわたしの秘密ですと議事堂の石に内蔵をさらけ出すと内臓大臣が出てきて

コラコラ秘密はホルモンやない

五臓六腑に沁みわたるわ

立法腑リップオフててお前の府は今おのれの腹の中やないかい

看護婦、国会行くぞコラ国会で透析するぞ

点滴の旗立てるぞ医師投げるぞコラ

はいはい、おつむ替えましょうね

今週のA-BOUTはジムオルーク高校だのミ ヒャエルエンデだの出てくるんだけど

gruppa_voina (группа война) をフォローするとアカウント凍結されるか らやってごらんなさい

 

いまは辺境最深部からではなく、凍結され たアカウントから始まるだろう。国や阿倍 を抱き締めよ。そして拒絶された女のよう に泣き喚け。


11月27日
@_YukioHakagawa 抗議したら戻りまし た。これで二回目。この前は、「お前らの 祭りなど絶対に認めない 自爆テロしかな い 」とツイートしたら凍結されました。 
墓川雪夫さんを鳥に例えると「コシアカツ バメ」です http://shindanmaker.com/412019 

ヒヨドリが玄関で死んでたので埋めた 


11月28日

日本脱出出来ず 皇帝ダリアも皇帝ダリア飼育係りも

「自分を信じ仲間を信じ」ラッパーみたいなこと言ってんじゃねー 
自分の不可能性と仲間の幻想性を信じよ 

11月29日
山中カメラを連れて砥部に行く
 

銅像とは知多だか渥美だかで知り合った

死も経た板金の輝きは

カラーと灰が交互に入れ替わり

知らない名も多く呼ばれた

画面には抜けがあった

声は震えた

震えるだけの声の政治を

実演してみせよう

脈絡のなさが導入され 物語は

公堂書簡のように進む

貞潔さの告発はまずカレーに溶け

容易く伝わる呟きは

試練を喜ぶ声に溶けない

告白は 灰の銅像に

溶けない味を塗る

弟にそう言われた

草も肉となり

高低のない声に

X脚のツバメが飛ぶ

言葉の山を 砂で覆い消し

そこに話語で書く

膝を揃えた葉肉の

金属音の選択

砂丘の意思の伝達

居てはいけない

光の出歯

その本は

 

11.30

mitsu@koiketekkoshomae

リサは言う
夏に屋久島に行くから川で魚を採って暮らそう絶対楽しいから 彼女はそれを誰にでも言う リサは言うリサは言うリサは言う
リサは言う