tori kudo

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2013.4

the 49 Americans

 

 

アジとサバ агитпункт Ça va?
人を殺しているので刑事さんが追いかけてくる
あー自殺したい

 

4月3日

酔っぱらって田んぼに落ちた

 

4月10日

ホーリーモーターズ

 

4月12日 

たましい

 

はやさとおそさの中に

ひっかかりが見え

あかるくくらい

表情に気付くが

ひっかかりは

靴の汚れを拭きながら

整頓されが夜をひた走り

着いたらすぐに

行程のあかるさは早送りされ

励ますつもりの白の忠告は

受け入れられない

何よりも自分の

明度と彩度が

ひっかかった管の中で

体重を測っている

どんぐりの髪型が蛍光灯に光って

おもさとかるさの間のどこかで

喉声の刃をちらつかせる

そばに居ること

には色はない

そのおもさに喜びと悲しみはない

体の中心線の

正面に立つウルトラマン

柔軟であるかどうか測定できない

黒い頭数を数える男達

心臓は数えているのか

死ぬ前に二度呼びかけよう

頭蓋に響く波長で

父と呼ばれた時のように

中心線がわずかにぶれて

特撮が去り

リップクリームを忘れ

太っているのにかるい「すずめ五羽」君が立つ

「髪の毛」君が母音になろうとして

部屋に広がってゆこうとするが

支配者のアルパカの目つきの

ようなアンダースローで

 

勘違いにもおもさはなかった

イントネーションに結び目が作られ

外反母趾の革靴が広がる

教科書が光速で変わってゆく

人類はカナンの兄弟ですか

灰色のシマリスなのか

ウルトラマンなのか

準備して待っていた

虫の模様のようにも見える

ほんとうにきょうだいですか

茶とピンクさえ灰に覆われ

灰は黒いリボンを結ぶ

花粉と歯の骨の父

手の指の節、爪の母

爪が書物に押し立てられるときの白に

おもさが落ちてくる

揃えられた革靴が二足光って

そして光をわずかに残しながら去って行った

余韻のみがおもい

グラインダーの紐の先のつくる壁の影がおもい

つっかえていたのはマイクのコードの中のどこかだった

マイクはひまわりのようにこちらを向く

わずかに脳梗塞のにおいがした

ウルトラマンに父が居たら

それはぶれて光っている

動物達は出てゆく 豚やリス

髭の濃そうな横顔

ずっとぶれたまま励まし続ける

動物だから

ファゴットと同じことだ

髪の毛はばさばさとおもい

同じ顔しか描けなかったのなら動物だ

ゆるさの中にひっかかってゆくこと

その交通費を負担するんだ

全体は部分から生じる

部分のひっかかりにすぎない

光ることではなく曇ることか

リアルな食事招待の脳梗塞の前兆

声が動物的であること

石の花弁の奥がちらつく明るさ

耳のつき方が自分を埒外に置く

きみたちは美しい一族だな

モノクロのカフェオレのコートの上に

耳たち

ばくぜんととらえる死刑判決

定食声

どうぶつの官舎

しまもようといってもストライプの隊員服

採用だ

孫の世話や親の介護を声に出す

晴れやかな目つきが脳の内部で光っている

ふてくされていることがけんそんであるような晴れ間に

デザインは変わってゆく

モノクロのコートがカラーに変わって

わたしのひっかかりは管のサイズに収まる

その後は死後のようなハウリングノイズだけだ

明るい室内に明度を合わせられない ダークマター

犬の散歩声

最後は人間のボコーダー

ヨナの明度と彩度で閉じられる

 

あ、青だ、停まらなきゃ

 

 

4月19日

ハナミズキは桜が終わり八重桜が終わってもまだ花見をしようとしたひとが花にされてしまったのです

 

マクラウドのツアー始まる

 

 

(黒い花といっても)

 

黒い花といっても

明度の系列ではない 専心の彩度によって黒

@p-なのだ

趣味で船を作ったのではない

プライベートもパブリックもない認知の黒に至ったのだ

ウルの下水は脂が詰まっていた

発掘される環七の白

天パーの人種の項

ジャンルが項垂れている

アオリスト時制の虐殺の夢が黄色い

そのまま床にばらまかれたA4コピーの中で

溺れて行く音

のみが子音である

豊穣と戦争を司る

イシュタル神社

殺人と同等の

オレンジではない

黄色だ

バビロン マルティチュード

パーム油の菓子

 

 

 

マクラウド、あるいは徒食のオレンジ

 

4.20

che-shizu/mccloud zicmuse

@nanahari

4月21日

黒猫茶房

 

4月22日

本田

 

4月23日

県境で蕎麦、夕方治部煮を食べる

 

4月24日

金沢オヨヨ書林

夜葡萄夜に行く

 

4月25日

スタジオ治部煮

 

 

金沢

 

宦官は暗い葡萄色の街に佇み

出身校の制服を見ている

人生は彼の考えていたとおりになっていないが

彼は幸福だ

もっとも賑やかなブロックのようにきょうの時間は区切られている

マイクが拾う子供の声

Eテレのような有意義さで

失われてゆく人生

 

裏はただ背面であって

アンダーグラウンドではなかった

裏には遊びがなかった

裏の蟹は漆器に盛られた

 

表で遊びのない顔つき

焼成されて縮んだ土のようだ

平時に戻ると

宦官のインプロヴィゼーションが再開される

 

宦官の幸福のようにして

先細りの闇に泳ぐ

94年といえばツチ族とフツ族の

先細りの闇で漁をする

屋台のようなにこやかさで

街が切り取られ

魚を載せる俎板状の土が焼かれるために切り取られる

 

こわい顔の少女たちが昔からある店の前を過ぎてゆく

昔からある店の入り口は額を光らせて

裏なのに表にされている

ばらばらの長い髪は

明日は何を着て生きていこうかと

先細りする闇の明るさの中

裏を表として過ぎてゆく

耳を出した横顔が

冷たさの予報の中に蹲っている

キャンディーではなく和菓子であるような子供の唄声

携帯の電源を切って集中して聞く

海底の鐘

 

イベントは

顔の片方が光るばかり

 

 

 

(裏はただ背面であって)
裏はただ背面であって アンダーグラウンドではなかった 
裏には遊びがなかった 
裏の蟹は漆器に盛られた 
宦官は暗い葡萄色の街に佇み
出身校の制服を見ている
人生は彼の考えていたとおりになっていな
いが
彼は幸福だ もっとも賑やかなブロックのようにきょう 
の時間は区切られている 
マイクが拾う赤ん坊の声 
Eテレのような有意義さで 
失われてゆく人生 
表で遊びのない顔つき
焼成されて縮んだ土のようだ
平時に戻ると
宦官のインプロヴィゼーションが再開され
る
宦官の幸福のようにして 
先細りの闇に泳ぐ
94年といえばツチ族とフツ族の
先細りの闇で漁をする
屋台のようなにこやかさで
街が切り取られ
魚を載せる俎板状の土が焼かれるために切
り取られる
こわい顔の少女たちが昔からある店の前を 
過ぎてゆく 
昔からある店の入り口は額を光らせて 
裏なのに表にされている 
ばらばらの長い髪は 
明日は何を着て生きていこうかと 
先細りする闇の明るさの中 
裏を表として過ぎてゆく 
耳を出した横顔が 
冷たさの予報の中に蹲っている 
キャンディーではなく和菓子であるような 
子供の唄声 
携帯の電源を切って集中して聞く
海底の鐘
イベントは 
顔の片方が光るばかり 




 

マルティチュードにおける非在のコモンの オレンジ

 

平和や希望が風化させられたのなら

悲しみも風化させられるはずだ

 

言葉がすりきれる負のコモンを利用して

ぼくらは発電する

 

いろが言葉で出来ているのなら

心は言葉を燃やして

発光する

 

炭素棒に感情を集め

炉心溶解する

愛の一号機

愛の二号機

 

死んだ言葉たち

花火になって

中天から降り注げ

 

 

牧者のコンテクスト

 

官僚の声が球体をなぞっている

震えながら撫で回す地球

柔軟さのかまくらの雪見大福は原発事故で移動

仮設住宅で聞く人生の目的

東京の空気の震えが地表を伝わる

動物的な生物の絵

バナナ型に黄緑と黄が剝ける

ウグイス色の団子に変わる

永遠の官僚声

浅く腰掛け、栄光をとらえる

光とは重さのこと

互い同士からの重さを受け入れているだけで光を求めていない

都会の光の重さ

蛍光緑の芝の恐怖

がっかりおきあがらせる

ぶら下がる太い根が揺れて

悪魔と全く同じ欲望

大脳辺縁系はどちらの声を選ぶか

江戸紫にオレンジ

摩耗した石の牧者

眠りを覚ますネオリベ声

cipher noise

世話が必要な

羊の牧野

水疱の表面積

街には抹茶色の丸い擦ガラスのデザイン

someone touched me (luke8:46)

イエスは牧者ではなかった

呻きを聞くのは人ではない

霊において呻いた見取り図を描く

イラストレーションとしての

みなさんどうしておられるかと Is41:10-13

牧者のコンテクスト

官僚声を切るための見事なイラスト

血を流す女のことを分からなかった子の裂け目

呪いながら難破を忍耐というのは忍耐ではない

さまざまな試練とは何か

黄色・ラッカーの板

忍耐に限度はない

地上では滅ぼすものはない